列車が去った後に残るのは、轟々と波の打ち付ける音だけ。目の前にはただ、延々と続く広い空と日本海の水平線が広がります。観光列車も停まる隣の 千畳敷駅 とはうって変わって、こちらは小さな集落に隣接した駅。人の姿はありませんでしたが、駅前に立ち込めるストーブの匂いが印象的でした。
大戸瀬駅
おおどせ
- 1日わずか5本の貴重な列車を降りて、大戸瀬駅のホームへ。護岸の向こうに顔を出すのは日本海の水平線です。
- 列車が去った後、ホームには轟々と波の打ち付ける音だけが響き渡りました。
- 線路と海の間には草むらだけ。その先には順光の澄み渡る青い海がひたすらに続きます。
- 2010年に新しくなった駅舎の側面には大きなイチョウの葉っぱの絵。これは2つ隣の北金ヶ沢駅のそばにある「日本一のイチョウ」をイメージしたものだそう。
- 広々とした駅前の空き地に、漁師の番小屋をイメージしたという、こじんまりとした駅舎がぽつり。もちろん無人駅です。
- 駅前からも少し背伸びをすれば、海がちょっとだけ見えます。
- その駅前には五能線と並行する貴重な足である、弘南バス・鰺ヶ沢〜深浦線 のバス停。こちらも1日4往復なので油断はできません(写真の時刻は2016年の訪問当時のもの)。
- 駅前の通りの両脇には小さな集落。人影も車通りも少なく非常に静か。それでも辺りには澄んだ空気の中にストーブを焚く匂いが立ち込めており、生活感を感じました。
- 次のバスや列車まで時間があるため、隣の 千畳敷駅 まで歩くことに。約2km・30分ほどの歩きやすい道のりです。千畳敷駅との間には漁港やさらに大きな集落もあり、千畳敷駅まで行けば商店や食事処もありました。