「海の王迎」という駅名は、鎌倉時代に、後醍醐天皇の皇子である尊良親王をこの地で迎えたことに由来するそう。高台にあるホームからは、きっと王を迎えたであろう、美しい海岸が見えました。
海の王迎駅
うみのおうむかえ
- 有井川駅 の次に降り立ったのがここ、海の王迎駅。切り開かれた谷間から土佐湾の見える駅です。(2018年12月)
- 海の王迎駅が開業したのは2003(平成15)年。中村線では最も新しい駅です。(2018年12月)
- 無人駅で、駅舎や待合室はなく、小さなホームが1つあるのみ。ベンチは山のほうを向いています。(2018年12月)
- ホームの海抜はおよそ20m。きれいに舗装された坂道が国道56号へと続きます。写真左手の高台は 王迎団地 といういわば小さなニュータウン。海の王迎駅の開業も王迎団地の存在あってのことでしょう。(2018年12月)
- 坂道の先には、尊良親王を迎えたであろう海岸。そして、カーブした海岸線の対岸にある稜線が見えました。(2018年12月)
- 駅前には小さな駐輪場と自動販売機があるくらい。お店はありません。線路を挟んで山側には段々畑が広がります。(2018年12月)
- 駅を後にして、海へと出てみます。坂道は山のほうにも続きますが、そちらについては後述。(2018年12月)
- 海沿いの国道56号には、高知西南交通 の「王無の浜」バス停があります。土佐佐賀駅〜中村駅を並行するバスが通りますが、日曜・祝日の運行はなく、本数もかなり少なめ。もし時間を節約するなら、特急も停まる隣の土佐上川口駅へと歩くのもおすすめです(徒歩約20分)。(2018年12月)
- バス停の名にもあった「王無の浜」。「尊良親王御上陸地」の碑もありました。(2018年12月)
- 王無の浜はきれいな砂浜。海水も澄んでいました。(2018年12月)
- それなりの長さがありますが、人は見かけませんでした。静かな浜で列車を待つのもよさそうです。(2018年12月)
- 別の日には、駅から坂を登り、王迎団地を通って、隣の土佐上川口駅へ。小さな無人駅からは想像もつかない、公園付きのきれいな造成地が広がっていました。(2017年1月)
- 駅近、かつ海の見える素敵な高台です。(2017年1月)
- 時刻は午後5時前。ちょうど夕暮れ時。(2017年1月)
- 雨上がりの雲の切れ間から、夕陽が顔をのぞかせました。山のシルエットを背景にかかる靄も神秘的。こんな景色を日常にできる暮らしがちょっと羨ましくなりました。(2017年1月)