渓流で有名な「奥入瀬」と同じ、青森県の「おいらせ」ですが、こちらは別の場所にあります。「追良瀬」駅があるのは、日本海へと注ぐ追良瀬川の河口に広がる集落の外れ。海岸すれすれを走る五能線の中では少し奥まった立地です。広い空の下、平地の先に望む日本海は少し新鮮に見えました。
追良瀬駅
おいらせ
- 隣の 広戸駅 を訪れた後、次の列車まで時間が空いたので、徒歩で追良瀬駅へ。線路と日本海を横目に、歩道のない国道101号を注意して歩きます。
- しばらく歩くと、追良瀬川の橋に行き着きます。同じ青森県にある渓谷美で有名な 奥入瀬川 とは別の川です(読みは同じ「おいらせがわ」)。追良瀬川は日本海、奥入瀬川は太平洋に注ぎます。
- 橋を渡るとすぐ、 商店もある追良瀬の集落。バスの待合所が見えますが、こちらはどうやらスクールバスのもの。五能線と並走する 弘南バス・鯵ヶ沢~深浦線 の「追良瀬」バス停 は追良瀬川の対岸にあります。
- 国道から脇道を入った先、集落の外れに追良瀬駅があります。広戸駅からは徒歩で3km弱、約30分の道のりでした。
- 何もない広戸駅とは違って、駅前には生活感がありました。
- さっそく駅舎の中へ。3月ということもあってか、待合室には雪かきがありました(写真中の時刻表は訪問当時のもの。現在の時刻表は こちら)。
- 通路を通って、少し離れたホームへ。かつては手前にも線路があったと思われます。
- そして、線路のはるか向こうに日本海。追良瀬川の河口に平らな土地が広がり、その両脇に険しい山肌が迫ります。
- 海岸までは400mほど。五能線の駅の中では海から遠い部類です。山口県の 宇賀本郷駅 に近い雰囲気を感じました。
- もうすぐ列車の時刻ながら、人の気配がまったくないホーム。荒涼とした風景が孤独感を掻き立てます。
- 午後3時半、深浦行きの列車がゆっくりとホームに入線。この列車を逃すと次は4時間後です。
- 追良瀬駅を出ると、列車は一気に渚のもとへ。ボックスシートに揺られながら、贅沢すぎる車窓を噛み締めました。