市立病院前駅 しりつびょういんまえ ゆいレール 沖縄県那覇市(Open in Google Maps) 那覇空港方面から、ずっとビル街を縫うように走り抜けてきたモノレール。坂を登って市立病院前駅に到着すると、ひと目で視界が広くなったことに気づきます。まっすぐ伸びるレールの先には青々とした東シナ海。一方の山側には、南国の植物が生い茂る公園や史跡も。駅とそのすぐ周りで、沖縄らしい風景を満喫できました。 訪問:2020年11月 / 更新:2022年8月7日 那覇空港からゆいレールで24分。中心街や新都心エリアを抜け、首里の丘へと駆け上がり始めてまもなく、市立病院前駅に到着します。ホームの眼下に見えるのは、那覇の街並みと東シナ海。ホームはよくある形の島式ですが、ガラス張りの妻面もあって、北から西にかけて開放的な眺望が広がります。ガラス越しには、海のほうへとまっすぐ坂を下るレール。すぐ真横を列車が抜けていく様子も壮観です。モノレールとはいえ、レールの先に見える水平線は旅情を誘います。一方の東側には、すぐ近くにこんもりとした緑。その正体は、山の尾根からふもとにかけて広がる 末吉公園 です。せっかくなので、後ほど訪れてみます。駅名にもある那覇市立病院は駅のすぐ南側にそびえ立っています。市立病院前駅の標高は40mですが、隣の 儀保駅 はさらに高い約90m。たった一駅で50mの標高差を駆け上がります。ちなみに、儀保駅も海の見える駅です。改札を抜けて駅の外へ。出てすぐ右側の通路は那覇市立病院に直結しています。ゆいレールの駅の改札口ではシーサーが見守っています。また全駅が有人駅のため、シーサーだけでなく駅員さんも見守っています。駅前からも、海まで抜ける清々しい景色。ゆいレール沿いの県道には、飲食店や郵便局をはじめ、数々のお店が立ち並びます。地上に降りてみると、病院の近さがいっそう良くわかります。そのまま病院とは反対側にある末吉公園へと向かってみます。市立病院前駅からは、静かな住宅街またはゆいレール沿いの県道を歩いて5分ほどの距離です。末吉公園に一歩足を踏み入れると、そこらじゅうに南国らしい植物。緑豊かな公園からは、市立病院前駅もはっきりと見えました。公園内の遊歩道を抜け、さらに木々の生い茂る石畳の細い山道を進むと、史跡「末吉宮跡」があります。末吉宮は 琉球八社 のひとつ。写真の石段は「磴道(とうどう)」と呼ばれ、沖縄県の有形文化財にも指定されています。磴道の上に建つ拝殿。末吉宮の遺跡は第二次大戦によって破壊されてしまったため、こちらは復元されたもの。朱色が目に鮮やかです。拝殿は見晴らしのよい高台にありました。眼下には改めて市立病院前駅と、那覇の街並み。その先には西日を受けて光る海もちらり。ちなみにこの後、山の上にある大名口参道を通り、隣の儀保駅へと向かいました。なお、末吉宮へのアクセスは こちら が参考になります。