門司駅 もじ JR鹿児島本線・山陽本線 福岡県北九州市門司区(Open in Google Maps) 改札を抜けて通路に出ると、その大きなガラス越しに、淡い夕暮れと穏やかな関門海峡が見えました。対岸は、古くからの家々が斜面に連なる、山口県下関市の彦島。新しく都会的な空間と、心落ち着く懐かしい風景との対比が印象的でした。 訪問:2018年10月 / 更新:2022年2月26日 関門海峡の「門」のほう、九州の玄関口にあたる門司駅。6つの乗り場があり、列車もそれなりの頻度で発着します。山陽本線でひと駅乗れば、もう本州の下関駅です。ちなみに 下関駅、鹿児島本線の隣駅である 小森江駅 からもそれぞれ海が見えます。門司駅で海が見える場所。そのひとつは、各ホームを結ぶ跨線橋です。突き当たりの窓を見ると…関門海峡を巨大な船が通過していきました。海まで300mほど離れていますが、かなりの迫力です。関門海峡はアジアと瀬戸内海を結ぶ重要な航路だけあって、大小様々な船が行き交います。側面の窓からは見えるのは、かつて機関車の付け替えも行われていたという、門司駅の広い構内。遠くには小さく関門橋も見えました。なお、鉄道は関門トンネルを通ります。跨線橋の先には橋上駅舎。門司区のマスコットキャラクター「じーも」くんが迎えてくれました。そして、改札を抜けて北を向くと、またしても海。ガラス張りの粋な造りをした自由通路です。吸い込まれるようにガラスの前に立てば、足元には再開発された街並み。斜面に小さな家々が連なる対岸の山口県下関市・彦島 とは、対象的です。門司駅の北口。駅前はマンションや住宅ばかり。駅の大きさの割には静かです。門司港から海までの道のりには、門司赤煉瓦プレイス があります。旧サッポロビール九州工場を活用した施設で、現在は資料館やレストランとして活用されています。駅から歩いて3分ほどで、海岸に沿って整備された大里海岸緑地に到着。家族連れのほか…釣りを楽しむ人も。淡い夕暮れの空に、本州側の稜線が映えます。右を向けば、約7km離れた関門橋まで見通せます。左を向けば、小倉の街並み。写真右側、焦茶色に包まれた日本製鉄の 九州製鉄所八幡地区(小倉) を目の当たりにして、北九州に降り立った実感が湧きました。夕暮れを背に、門司駅のほうへ戻ります。駅の向こうにそびえ立つのは、標高517.8mの戸ノ上山。今度は線路を越えて、山側の南口に出ました。こちらはバス・タクシーの乗り場もあり、賑わっています。駅前に立ち並ぶのも、多くが古くからありそうな商店。再開発されたばかりの北口とは対照的です。南口から自由通路に上がると、正面にはいっそう赤みを増した夕焼け。ガラス越しに見た彦島の情景が素敵でした。