古部駅 こべ 島原鉄道 長崎県雲仙市(Open in Google Maps) ホームに降りて振り返れば、すぐそばまで迫る一面の諫早湾。その向こうでは多良岳がゆるやかな裾野を描きます。列車が去ると人の気配は消え、ただ穏やかな波が揺れているだけ。ひとり佇んでぼうっとしていたい、不思議とそう思わせる駅です。 長崎空港から長崎県営バスと島原鉄道(諫早駅乗り換え)で約1時間半。本数は1時間に1〜2本。無人駅。 訪問:2016年2月、2016年11月 / 更新:2018年9月18日 古部駅の入口。駅舎もなく、2つの駐輪場に挟まれた小さな通路がホームにつながっています。(2016年11月)駅前には民家が立ち並ぶばかりでした。ただ2018年9月現在、駅前に「ぽっぽや茶葉」というカフェがオープンしているようです。また100mほど歩けば国道251号線があり、道沿いには ホテル や レストラン、コンビニもあります。駅前からは想像できない充実ぶりです。(2016年11月)駅に入る前から、真正面に海が見えました。線路の先にホームへと上る階段がちょこんと構えています。ちなみに警報機も遮断器もないので、十分注意が必要です。(2016年11月)古部駅のホームは2つの線路に挟まれた島式。(2016年11月)ホームに上がれば、線路の隣に諫早湾。諫早湾は有明海のさらに内側にあります。大三東駅 と似たようなシチュエーションですが、大三東駅から見えるのは有明海です。(2016年2月)まさに180度、諫早湾の大パノラマ。東の方角には 潮受堤防 と水門があり、北の対岸には標高996mの多良岳がそびえています。(2016年2月)潮受堤防の全長は対岸までのおよそ7km。諫早湾を干拓するため、2007(平成19年)に完成しました。この上には道路も通っています。(2016年11月)対岸はちょうど、JR長崎本線の 小長井駅、長里駅付近にあたります。ちなみに、どちらの駅もホームから同じく諫早湾が見えます。(2016年2月)日を改めて干潮の時間帯に訪れました。干満の差が日本一大きな有明海の一部だけあって、遠くまで干潟が現れていました。(2016年11月)そこへ島原外港行きの列車が到着。ちょっと奇抜なカラーリングは通称「赤パンツ」というのだそう。(2016年11月)近くのホテルからやってきたと思わしき、スーツ姿のお客さんだけを乗せて、静かに出発しました。(2016年11月)(2016年11月)ちなみに、島原鉄道の列車はほとんどが黄色です。(2016年2月)列車が去ると、また静けさを取り戻します。青いベンチは景色の良いアクセント。(2016年11月)しかし、ベンチはあいにく海に背を向けています。(2016年11月)上屋には駅周辺の地図が貼ってありました。柿ノ本古墳 という古墳が近くにあるようです。(2016年11月)北東の方角には諫早湾の湾口があります。このはるか20〜30km向こうは熊本県です。熊本県には、多比良港からの 有明フェリー、または島原外港からの 熊本フェリー(高速船)・九商フェリー で渡れます。(2016年11月)