石谷駅 いしや JR函館本線 北海道茅部郡森町(Open in Google Maps) *石谷駅は 2022年3月12日に廃止 されました。記載の情報・写真は訪問当時のものです。 2つの峰が特徴的な北海道駒ヶ岳。その手前に広がる、噴火湾と漁港。かつてこの近くではニシンが余るほど捕れたのだそう。現代でも、港や近海には多くの漁船の姿。石谷駅のレトロな駅舎は、北海道の自然と人々の営みを、静かに見守っていました。 訪問:2016年7月、2018年4月 / 更新:2022年3月12日 「いかめし」で有名な 森駅 からひと駅の石谷駅。2017年まで 桂川駅 という海の見える駅が間にありました。(2018年4月)山と海沿いの集落に挟まれた無人駅ですが、3つあるまっすぐなホームのおかげで、駅はずいぶん広く感じます。(2018年4月)駅舎のすぐ脇から、噴火湾(内浦湾)がちらりと見えました。50km近く先の対岸はちょうど北海道で一番海に近い 北舟岡駅 の辺り。ただ、この日は対岸まで見えませんでした。(2018年4月)赤い屋根がトレードマークの駅舎へと向かいます。(2018年4月)駅舎越しにも海が見えました。(2018年4月)駅舎ではこんな看板が現役でした。「し」の点に時の流れを感じずにはいられません。(2018年4月)誰もいない待合室。1日の乗車人員は「平均3人以下」だそう(参考・PDF)。残念ながら、2022年春の廃止が決定しました。(2018年4月)待合室の窓からは、標高1,131mの北海道駒ヶ岳。手前の港は蛯谷漁港です。「石谷」の駅名は、隣の「石倉」と「蛯谷」からひと文字ずつ取ったのだとか(参考)。(2018年4月)海の見える出口を抜けて、駅前へ。(2018年4月)石谷駅前から見る噴火湾。海と駅の間を国道5号が横切ります。海は静かですが、国道はそれなりの交通量。駅前には函館バスの 石谷駅前バス停 もあり、函館〜長万部を結ぶバスが停まります。(2018年4月)振り返れば、石谷駅のレトロな駅舎。同じ森町の 渡島砂原駅 を彷彿とさせる赤い屋根と手書きの駅名板です。(2018年4月)国道に沿って民家や作業場が並びますが、商店などは見当たりません。写真右端、バス停のすぐ奥にある白い柱のケースには、江戸時代に建てられた「茅部の鯡(にしん)供養塔」があります。かつてニシンなどが豊漁となり当時の加工技術では間に合わず、土中に埋めて供養したのだそう。(2018年4月)圧倒的な存在感を放つ、北海道駒ヶ岳。うっすらと冠した雪が夕日に輝いていました。(2018年4月)そろそろ帰りの列車の時間。ホームに戻ります。(2018年4月)まっすぐな線路が印象的でした。(2018年4月)漁港にもちょうど船が戻るところでした。(2018年4月)1両編成の長万部行きのディーゼルカーが到着。私だけを乗せていきました。(2018年4月)ちなみに、夏に訪れた際はアジサイなどの花々が綺麗でした。(2016年7月)海と、山と、花の美しいレトロな石谷駅。少しでも長く残ってくれることを願うばかりです。(2016年7月)