「旅はJR」。駅を出るやいなや、雄大な日本海とともにそんなことを言われたら、頷かないわけにはいきません。駅前にはガソリンスタンドと小さな集落、そして清流の五十川。賑わいもなければ、誰かとすれ違うこともなし。それでも「ここに駅がなければ、この景色には出会えなかった」。改めてそう感じさせてくれる、海の見える駅でした。
五十川駅
いらがわ
- 五十川駅のホームは島式ながらも広々。屋根もないため開放的です。
- 現ホームのすぐ隣には、羽越本線の複線化前に使われていたという、かつてのホーム跡があります(参考)。
- ホームから見た駅前。駅前の目立った施設といえば、ガソリンスタンドくらい。海岸沿いを国道7号線が通っており、ときおり車が行き交います。国道には庄内バスの「五十川駅前」バス停があり、あつみ温泉駅〜鶴岡駅、あつみ温泉駅〜五十川上流の戸沢(平日のみ)それぞれを結ぶ路線が通っています。
- ホームから駅を出るには、待合室に入ってそのまま地下道の階段を降ります。ちょっと不思議な造りです。
- 地下道を抜けた先に駅舎はなく、小さな入口がありました。
- 駅前の緩やかな坂を少し下りると、日本海はさらに間近に。きっと民営化から間もない頃に立てられたであろう「旅はJR」という看板も出迎えてくれました。この情景を前に、鉄道の旅の良さを感じずにはいられませんでした。
- その裏には「さけとあゆ 清流の里」。
- 五十川駅に戻り、迎えた帰りの列車。険しい地形ゆえ、海以外の三方は山に囲まれ、すぐそばまでトンネルが迫ります。