白壁の明るい駅舎と、群青色の日本海との対比が心地よい、小波渡駅。集落を見下ろす高台のホームに立てば、見渡す限りの水平線が広がります。さらに、ひと休みしようと待合室に入れば、海を見てくださいと言わんばかりの大きな窓。静かな無人駅で見つけた、立地を活かした計らいに、ちょっと嬉しくなりました。
小波渡駅
こばと
- 国鉄時代の古いディーゼルカーに揺られて、小波渡駅へ。
- 横を向けば、日本海の水平線がこの通り。海までの距離は150mほど。その間には家々が密集していました。ちなみに、海岸には 小波渡海水浴場 があります。
- 少し高台にあるため、ホームの至るところから海を眺めることができます。
- 目を凝らせば、遠くの船も見えました。
- 北の秋田方面を望む。小波渡駅から隣の三瀬駅まで、下り線は海岸沿いを、上り線はトンネルで山を突っ切ります。そのため、小波渡駅でも海側の下りホームだけが海に沿ってカーブ。
- 2つのホームは地下道を通って渡ります。写真左の山側のホームは生活道路になっているようで、ホームを老父が自転車で疾走していく場面にも遭遇しました。
- 駅のすぐ隣には神社。ホームから直結です。神社のさらに奥には段々畑が広がっています。
- 小波渡駅の駅舎は、ちょっとおしゃれな洋風。赤い屋根と白い壁が日本海に映えます。
- 三角屋根が印象的。「ありがとうございました」のプレートもまた微笑ましいです。
- 待合室に入ると、すぐに海を望む大きな窓。きっとこの眺めを意識して設けたのでしょう。北西を向いているので、直射日光もほとんどありません。
- そして駅前の坂道を降りて、集落の方へ。
- 小波渡の集落を抜ける道は 東北自然歩道(新奥の細道) の「気比台・笠取峠のみち」に指定されていて、隣の三瀬駅まで2.5kmのハイキングコースになっています。ちなみに、三瀬駅からも少しだけ海が見えます。
- 集落の中で見つけた、手作りの案内板。丁寧なタッチや汽車の絵が、駅への愛着を思わせます。実際に羽越本線には1970年代まで蒸気機関車が走っていました(参考)。