緩やかにカーブするホームから望むのは、夕暮れに照らされる景勝・笹川流れの海岸。水平線の先には、霞む粟島のシルエット。そんな日本海の開放的な光景を前にしながらも、山と立派なお堂に挟まれた今川駅の佇まいはどこかひっそりとし、心落ち着く空気が流れていました。
今川駅
いまがわ

- いよいよ夕暮れが近づく頃、今川駅に到着。駅舎のない小さな無人駅で、駅の入口には目印となる木の看板が立っていました。
- 駅の入口はそのまま構内踏切につながっています。線路を渡りながら振り返ると、眼下には西日に霞む日本海。
- 海の向こうに浮かぶのは、およそ20km離れた有人島・粟島のシルエット。今川駅が粟島に最も近い駅のようですが、ここから粟島に向かうには列車とバスで最短約1時間の岩船港へ行き、フェリーに1時間半近く揺られる必要があります。しかもフェリーは概ね1日に1〜2往復。粟島は、近くて遠い島なのです。
- 構内踏切から望む、緩やかなカーブ舌ホーム。三角屋根の待合室が特徴的です。
- 山側のホームではさらに一段高い場所を発見。その上には小屋が見えますが、利用客が入れる場所ではなさそうです。
- 階段を登ると、ホーム越しに海を見下ろせました。夕日を背景に、隣接する大きなお堂と松の木が趣を醸します。
- 粟島の姿もばっちりと。なお、訪問後にホームの柵はより高いものに変更されたようです。
- そこに列車が到着。乗り降りする人の姿はありませんでした。
- ディーゼルカーの鈍い走行音の余韻がしばらく残った後、静けさが戻ります。この日は海も穏やかでした。
- ホームに寄り添うように構えるお堂は「大雲寺」というお寺のものだそう。こう見ると、まるで境内にいるかのようです。
- 駅の背後はすぐに山。海と山の間のわずかな土地に、鉄道と道路、集落がひしめきます。
- 最後に駅の外へ。集落は主に駅の北側に広がっていて、駅前の一本道の両脇には古い家々が立ち並びます。地元のおばあさんたちの姿を見てほっこりしました。
- 近くには「山北町・民宿発祥の里」の碑(山北町は村上市との合併前の町名)があり、かつては 20件近い民宿があった そう。ただ、2025年11月現在、民宿が営業しているという確信の持てる情報は見当たりませんでした。無人駅で夕日を眺めてもしそのまま投宿できたら、さぞ幸せな旅ができたでしょう。












