ハウステンボス駅 はうすてんぼす JR大村線 長崎県佐世保市(Open in Google Maps) 日本一広いテーマパークである、長崎県の「ハウステンボス」。その玄関口のハウステンボス駅は、実は隠れた「海に近い駅」です。ホームの目と鼻の先、線路のすぐ向こうを流れる川のような水辺は、なんと小さな海峡。潮の香りこそあまりしませんが、目の前に海があると思えるだけで、いっそう非日常感が高まります。 訪問:2016年11月 / 更新:2022年9月10日 ハウステンボス駅は、日本一広いテーマパーク「ハウステンボス」の最寄り駅です。駅名標の文字そのものがハウステンボスのロゴで、ホームの足元も赤レンガ。他の駅とは明らかに雰囲気が異なります。線路の向こうにゆったりとした川のような水辺がありますが、実は 早岐(はいき)瀬戸 という狭い海峡。そして、ハウステンボスのある対岸は針尾島という島です。あまり広くはないホームの両側に乗り場がありますが、山側の1番線は、博多とこの駅を結ぶ特急「ハウステンボス」専用。博多までは2時間弱です。ホームにはベンチもあり、なかなか優雅な異国情緒を味わえます。あまり潮の香りもなく、海感こそ乏しいですが、ホームから海までの近さは、同じ大村線の 千綿駅 と同じく、日本でも屈指です。駅を出て、橋のほうへと向かいます。ちなみに、写真右の大きな建物は「ホテルオークラ JRハウステンボス」。ホームから階段を登った先にある改札口。有人駅で、みどりの窓口もあります。訪問当時は売店とカフェも併設されていましたが、現在も営業しているかは不明です。足元の赤レンガと同じカラーリングの駅舎。2010(平成22)年までは真っ白だったようです(参考)。ちなみに、駅名の「ハウステンボス(Huis Ten Bosch)」はオランダ語で「森の家」という意味だそう。ハウステンボス駅の正面から針尾島に向かって伸びる人道橋。そのままホテルオークラや、ハウステンボスの入園口につながっています。ここだけ切り取ると、まるでヨーロッパ。秋の夕暮れ前、西日に霞む様子も幻想的でした。人道橋からは早岐瀬戸とハウステンボス駅を一望できます。駅の向こうに見える写真右の建物は、レストランもある「ホテルローレライ」。駅の山側では数少ない、観光客向けの施設です。早岐瀬戸とは反対の、山側の出口にも出てみました。交通量の多い国道205号沿いに、民家や畑、蛍光色の看板が無秩序に点在。ヨーロッパの世界観で統一されたハウステンボスとは正反対の、紛うことなき日本の風景でした。