千綿駅 ちわた JR大村線 長崎県東彼杵郡東彼杵町(Open in Google Maps) ここ千綿駅は、九州で最も有名な海の見える駅でしょう。青春18きっぷのポスターにも登場したそのホームからは、柵一つ遮るものなく海を望むことができます。目の前に広がるのは、長崎県の真ん中にぽっかりと空いた内海の大村湾。駅舎も昭和の面影を残す木造駅舎で、木枠の窓越しに見る穏やかな海は、この上ない郷愁を誘います。 長崎駅から普通列車で約1時間半。長崎空港からバスと普通列車(大村駅または彼杵駅で乗換)で約1時間。本数は1〜2時間に1本。有人駅。 訪問:2016年2月、2016年11月 / 更新:2018年9月16日 午後の日差しを浴びながら、ディーゼルカーに揺られて千綿駅へ降り立ちました。振り返れば、目を見張るほど視界が広がります。(2016年2月)線路のすぐ向こうは大村湾。大村湾はそのほとんどが陸地に囲まれており、対岸もはっきりと見える様はまるで湖のようです。(2016年2月)駅を出た列車はしばらく海岸線を走ります。ちなみにこの列車の塗装のテーマはハウステンボス。このまま大村湾を北に進めば、有名なハウステンボスがあります。(2016年2月)ホームから南の諫早、長崎方面を望む。(2016年2月)ミラーがなぜか2枚ありました。(2016年2月)北のハウステンボス、佐世保方面を望む。ホームはゆるやかにカーブしています。(2016年2月)ホームの裏には木造駅舎。昔からの建物ではなく、面影をそのままに1993(平成5)年に改築されたもの。旧駅舎の古材も使われているそうで、改築されたとは思えないレトロ感です(参考)。(2016年2月)2016年2月に訪問したときの駅舎内の様子。当時は「UMIHICO」というカフェが駅に併設されていましたが、同年12月以降は「千綿食堂」が代わってオープンしています。(2016年2月)古くても堂々とした佇まいの千綿駅の駅舎。わずかな滞在の間にも小学生が遊びに来たりと、地域に愛されている印象を受けました。(2016年2月)駅名板の字体だったり、ライトだったり、細部まで徹底的に味があります。(2016年2月)木造駅舎と海を一緒に見下ろす。こんな情景があるのは、ここ千綿駅と 驫木駅 くらいです。(2016年2月)駅の山側には国道34号線が通り、しばしば車が行き交います。集落も近いため、寂しさはありません。(2016年2月)再び駅舎へ。どう切り取っても絵になります。(2016年2月)ときおり、長崎と佐世保を結ぶ快速「シーサイドライナー」が通過していきます。(2016年2月)列車が過ぎ去れば、もはや海しか見えません。(2016年2月)そして、帰りの列車が到着。(2016年2月)海しか見えないのに飽きない、素敵な駅でした。(2016年2月)線路の先にも海が見えました。(2016年2月)後日、夕暮れ時に訪れてみました。千綿駅から見て海は西の方角。太陽は海の向こうに沈んでいきます。(2016年11月)日の入りが近づくにつれ、次々と人が集まってきました。下灘駅 と同様、車で訪れる人が多いようです。(2016年11月)写真を撮ったり、ただ眺めたり。訪れた人は思い思いの時間を過ごしていました。夕暮れの千綿駅のホームは、青春18きっぷのポスター にも使われました。(2016年11月)日の入りを見届けて、家路につきます。ちなみに、千綿駅から長崎空港までは、大村駅からバスかタクシーを乗り継いでおよそ1時間。時期によっては夕日を見てから羽田に飛ぶこともできます。(2016年11月)