東田平駅 ひがしたびら 松浦鉄道 長崎県平戸市(Open in Google Maps) 九州最西端の駅・たびら平戸口駅から2駅。街からも離れ、誰もいない東田平駅のホームから見えたのは、遠くの玄界灘と浮かぶ島々。駅があるのは標高約50mの高台で、いささか展望台にいる気分です。足元に広がる森の新緑と、海の青との対比が印象的でした。 訪問:2016年5月 / 更新:2024年5月11日 1両編成のディーゼルカーで、東田平駅へ。ホームに上屋のついたベンチがあるだけの小さな無人駅です。訪れたのは5月。作者だけを降ろした列車は、緑のトンネルに吸い込まれていきました。辺りには緑の多い東田平駅ですが、ホームの北寄りまで歩くと視界が開け、眼下に遠く玄界灘の青が見えます。ちなみに、名前に「東」のつく駅としては日本最西端だそう。標高はおよそ50m。ちょっとした展望台にいる気分です。ところで、ここから中田平方面の2つ隣は九州最西端の駅であるたびら平戸口駅。その2つ先には、九州最西端の海の見える駅である すえたちばな駅 があります。ホームの先端まで行けば、もう少しだけ開放的に。海の先に見えたのは、写真左から、佐賀県最西端の馬渡島(まだらしま)、長崎県松浦市の黒島・青島の稜線。足元に広がる一面の緑との対比が爽快でした。なお、駅から直接は見えませんが、20分ほど歩くと海岸にある 一六海水浴場 に出ることができます。列車がやってきたので、少し背伸びして海が入る構図で一枚。相変わらず乗り降りする人はいませんでした。駅を出て、目の前を通る国道204号へ。車はときたま通る程度。道沿いには民家や酒屋などが点々とありますが、いたって静かです。東田平駅は木の陰に少し隠れて、ひっそりとした佇まい。すぐそばには西肥バス・松浦−平戸桟橋線の「東田平」バス停があります。「急行停車地」とありますが、現在同路線にはそのような種別はなし。かつてはもう少し、急行バスが停まるほどには賑わっていたということでしょうか。