東滑川駅 ひがしなめりかわ あいの風とやま鉄道 富山県滑川市(Open in Google Maps) 富山駅から20分、田園地帯のど真ん中にある東滑川駅。夕暮れ時、気持ちいいほどまっすぐで開放的なホームに立つと、視界いっぱいに富山湾の夕焼けが広がりました。雲を抜けたまん丸の太陽は、そのまま能登半島の稜線の向こう側へ。あっという間ながら、目を奪われる光景でした。 訪問:2024年4月 / 更新:2024年12月21日 海の見える 越中中村駅 を訪れた後、歩いて500mほど離れた東滑川駅へ。雲のような形をした駅名板が特徴的な、小さな駅舎が迎えてくれました。振り返れば駐輪場と駐車場、田畑が広がる広々とした駅前。民家も数えるほどしかなく、富山湾まで気持ちよく見通せます。無人駅のため、駅舎の中は最低限の設備のみ。扉の小さな窓からも富山湾が見えました。構内踏切を渡って、ホームへと上がります。一直線で屋根のないホームは開放感抜群。視界いっぱいの夕焼け空が広がりました。地元の方は家路につく頃。列車が到着するたびにぱらぱらと人が行き交いました。日の入りを前に、空を薄く覆っていた雲から運良く太陽が出現。海にかけて散らばる集落に影を作ります。山側にも緩やかな斜面と田畑が広がり、ぽつぽつと民家、工場群も見えました。遠くには立山連峰も連なります。そして、その手前を富山地方鉄道の列車が通過。滑川市内においてはぴたりと並走する、あいの風とやま鉄道と富山地方鉄道。しかし、東滑川駅はあくまであいの風とやま鉄道だけの駅なのです。長いホームにちょこっとだけ設けられた上屋が景色のアクセント。日が沈むにつれ、富山湾の向こうに能登半島が浮かび上がってきました。ほとんど誰もいない空間で、列車を待ちながら夕日と海を同時に眺める。ぜいたくなひとときです。そして日の入りを見届けて、この日の旅はおしまい。太陽は水平線ではなく能登半島の稜線へと沈んでいきました。