厚内駅 あつない JR根室本線 北海道十勝郡浦幌町(Open in Google Maps) 根室本線を東へと進み、初めて海を見られるのが、ここ厚内駅です。跨線橋に登ると、正面には太平洋。海に向かって伸びる線路には、ロマンすら感じます。駅の隣に広がる原っぱと相まって、開放感も抜群。すっかり心が洗われました。 訪問:2018年4月 / 更新:2021年5月8日 帯広と釧路のちょうど中間あたりにある厚内駅。足元のホームは砂利敷でした。取材時間は、列車が交換待ちをする15分。急いで跨線橋へ登ります。線路の果てに、太平洋が見えました。根室本線はこのカーブの先から釧路にかけて海沿いを走ります。厚内漁港が近くにあるためか、小さな船が横切っていきました。右手には集落が広がります。集落とは反対側には、北海道らしい広い原っぱがありました。牧場でしょうか。朱色の列車が、長閑な景色に生えていました。木造駅舎の壁面に書かれたファンキーな「ATSUNAY」の文字。駅舎の中にはベンチがあるのみ。窓も少なく、薄暗く感じました。赤い屋根が印象的な木造駅舎。かつては 駅に飲食店も入っていた ようですが、今や窓や扉の多くが板で覆われていました。駅前は広い交差点になっていましたが、信号もなく、車の姿もほとんどありませんでした。道路の先には海も見えました。道路沿いに郵便局もあります。海とは反対側にも、住宅が点在。駅前には商店も営業していました。こちらの「山本商店」では、ふるさと納税の返礼品 にもなっている地元の珍味を扱っているようです。時間があればぜひ寄りたかったところ。あっという間に発車の時刻。この後訪れた2つ隣の 尺別駅 は隣の直別駅とともに、2019年3月に廃止されました。厚内駅も1日の乗客はわずか3人以下だそう(参考)。またいつか降りられることを願いつつ、厚内駅を後にしました。