山川駅 やまかわ JR指宿枕崎線 鹿児島県指宿市(Open in Google Maps) 山川駅は、JRで日本最南端の有人駅。その立派な改札口の向こう側では、青色の景色がお出迎え。吸い込まれるように駅の外へ出ると、山川湾の穏やかな海が視界いっぱいに広がりました。 訪問:2016年2月 / 更新:2023年5月6日 2月のある午後。ひと気の少ないディーゼルカーに揺られて南へ。指宿駅を過ぎて山川駅に着く手前、青い海が車窓に映りました。鹿児島湾のさらに奥にある山川湾です。山川駅に降り立つと、立派な改札口で「ようこそ」の看板と海がお出迎え。ちなみに、駅名は「やまかわ」ですが、地名や湾の名前は「やまがわ」です。駅員さんがいたので、そのまま改札をしてもらい外へ出ます。ホームの見学はまた後ほど。待合室に並ぶベンチは、窓の外の青空や海と調和する青。広々とした待合室。鉢植えが置かれていて、手入れの行き届いた印象でした。駅舎は立派なコンクリート造り。背後には崖が迫ります。一方、国道を挟んだ向かいは海。非常に開放的な駅前です。写真中央に標柱がありますが…「JR日本最南端の有人駅」を示すものでした。奇しくも訪問から1か月後の2016年3月に一度無人化されてしまったそうですが、同年10月に地元住民の方が業務を行う簡易委託駅として再び有人駅になっています(参考)。有人駅ではありますが、人の姿はまばら。駅前には旅館や醸造所がありますが、商店などはありません。実は旧山川町の中心街があるのは、山川湾の対岸。歩くと2キロほどありますが、鹿児島交通 のバスも出ています。駅前から見た山川湾。奥行きのある深い湾のため、波も静かでした。帰りの列車の時間まで、辺りを散策。駅の近くで最も高そうな建物は、謎の煙突でした。駅の周りを歩いてみても人に会うことはほとんどなく、のどかな港町といった風情。改めて山川駅へ。カーブしたホームからも海がばっちり見えました。こうやって見ると、崖の迫力と海の開放感とのギャップがすごい。帰りの列車は黄色い車両の快速「なのはな」号でした。終始静かな有人駅だった山川駅。ここから鹿児島中央駅までは約1時間10分の旅路です。