浦本駅 うらもと えちごトキめき鉄道日本海ひすいライン(旧JR北陸本線) 新潟県糸魚川市(Open in Google Maps) 長く立派なホームに降り立つと、目の前には、漁師町らしい黒い屋根瓦の街並み。そして家々の隙間から、鮮やかな日本海の青が顔を覗かせました。木造駅舎をくぐり抜け、国道を渡るとそこは、海沿いに作られたサイクリングコース。爽やかな潮風を浴びながら、次の列車の時間まで散歩としましょう。 *写真は、JRが管轄していた訪問当時のものです。2015年3月に、えちごトキめき鉄道に移管されました。 訪問:2012年8月 / 更新:2020年4月12日 JR北陸本線時代の真っ青な電車に揺られ、浦本駅へ。瓦屋根の家々の隙間から、青い日本海が見えました。時期は8月。強い日差しを感じながらも、海から届く爽やかな風に心地よさを感じました。年季の入った待合室もいい味を出しています。ちょうど反対の直江津行きの列車が到着。えちごトキめき鉄道に移管した現在、本数は 1時間に1本前後 です。ホームの直江津寄りは、すぐにトンネル。地形の険しさを感じさせます。1969(昭和44)年のトンネル開通前は、山を迂回するように海沿いを通っていましたが、地すべりが絶えなかったそうです(参考)。国鉄時代から残る、複線の長大なホーム。200m以上はありそうですが、えちごトキめき鉄道への移管後に停まるのは、主に 1両編成のディーゼルカー です。斜面の下まで降りてきました。山側の糸魚川方面のホームに行くには、ぐるっと遠回りしトンネルをくぐる必要があります。淡いピンク色の木造駅舎。立派な造りですが、無人駅です。この日は電気工事を行っている様子でした。駅前からも日本海がちらり。目の前を横切るのは国道8号。正面に商店はありましたが、コンビニはありません。そしてその右側には「久比岐自転車道」の入口が見えました。国道沿いには、漁師町らしい黒い瓦屋根の住宅が並びます。糸魚川バス の 青海・能生糸魚川線 が走っており、糸魚川の市街地までバスで行くことも可能です。信号待ち、道端で洗濯物が気持ちよさそうに揺れていました。久比岐自転車道を少し歩いてみます。もちろん歩行者も通行可。久比岐自転車道は、主に旧北陸本線の廃線跡を活用して作られた、全長約32kmのサイクリングコース。今は内陸をトンネルで通ることの多い北陸本線、もとい日本海ひすいラインですが、かつては海の近くを走っていたようです。夏の日本海のからっとした海風。心地よい潮騒。自転車がなくても十分癒やされる散歩道でした。