有家駅 うげ JR八戸線 岩手県九戸郡洋野町(Open in Google Maps) 大きく弧を描いたカーブの向こうは、果てしなく続く太平洋。険しいリアス式海岸のイメージが強い三陸にありながら、ゆったりのんびりとした海岸線が有家駅の特徴です。辺りは街や大通りからも隔絶され、潮騒だけが絶え間なく響き渡っていました。 2016年2月、2017年5月 / 更新:2019年6月16日 八戸方面から有家駅へと向かう車窓(宿戸〜陸中八木間)。遠くに見えていた海が一気に近づき、旅情が高まります。(2016年2月)ディーゼルカーをひとり降りて、有家駅に到着。降りるやいなや、正面は太平洋です。(2016年2月)リアス式海岸のイメージが強い三陸では珍しい、のんびりゆるやかなカーブ。(2016年2月)線路は1本だけで、駅舎も、架線も、生活感もない。でも海は目の前にある。なんだか五能線を彷彿とさせる情景です。(2016年2月)線路の先に見える海も、なかなか旅情をそそります。(2016年2月)ひたすらに続く太平洋の水平線。見る限り、近くには島一つありません。海面との高低差が小さく、海が近くに感じられるのも、三陸らしくないポイントです。(2016年2月)ホームには、海を向いた真新しい待合室がありました。震災で有家駅も含めて八戸線各所が津波の被害に遭い(参考)、この待合室も建て替えられたようです。(2016年2月)なお、駅の山側は小高い丘になっており…(2016年2月)待合室の奥に、高台へと逃げるための避難階段が設けられました。(2016年2月)新しい待合室の中へ。これだけ小さな駅ながら、眺望を意識したと思しき大きな窓があり、思わず感動。扉を閉め切っても十分な開放感です。(2016年2月)(2016年2月)旅人を魅了する駅には、駅ノートがあります。(2016年2月)こんどはホームを出て、駅前の一本道へ。住宅が数件あるくらいで、お店は見当たりません。この道を山の方に1kmほど進めば、国道45号に行き着きます。(2016年2月)海の方を向けば、海の見える踏切。(2016年2月)踏切を越えると、一本道が海岸沿いに続いていました。実は、この辺りの海岸は有名なサーフポイントだそう(参考)。この日は真冬のためか、サーファーの方には出会いませんでした。(2016年2月)視界いっぱいの太平洋。砂浜にはしっかりと白波が打ち寄せていました。(2016年2月)八戸線には TOHOKU EMOTION という観光列車が不定期で走っていますが、有家駅のある洋野町では、地元の方々がTOHOKU EMOTIONに手を振る「洋野エモーション」という活動をしているそう(参考)。青い海を背景に大漁旗をはためかせる光景には思わず胸が打たれることでしょう。(2017年5月)