土佐新荘駅 とさしんじょう JR土讃線 高知県須崎市(Open in Google Maps) 新荘川の河口と須崎湾を望む、土佐新荘駅。新荘川は、今はもう絶滅したとされるニホンカワウソが最後に確認された川だそう。ホームの正面には畑、背後には静かな住宅地と山々。駅前に出れば、人懐っこいネコにも遭遇。終始のどかな雰囲気に包まれていました。 訪問:2013年3月 / 更新:2023年6月18日 3月の朝、隣の 安和駅 を訪問後に下車。緩やかにカーブしたホームには、列車が傾いて停まりました。平日の朝だというのに駅に人の姿はなし。降りたそばから、のどかな景色が広がりました。視界を遮るものがない、開放的な眺望。畑の先には須崎湾が見えました。右手から海へと注ぐのは 新荘川。1979(昭和54)年にニホンカワウソが最後に確認された川だそうです。なお、全長200km近くに及ぶ土讃線で、海の見える駅はここ土佐新荘駅と、隣の 安和駅 だけ。貴重な海の景色です。新荘川の左岸には小さな港。右岸には大規模な石灰石の鉱業所があり、船への積み出しも行われているようです。ホームから安和、窪川方面を望む。周辺には険しいリアス式海岸が続くことから、線路もカーブしており、背後には山も迫ります。駅舎もなく、ホームにある待合所の背中が駅の顔を兼ねるスタイル。クリーム色の背景に、青の書体と屋根が素敵でしたが、2017(平成29)年には須崎市のご当地キャラ「しんじょう君」仕様に塗り替えられました(参考)。舗装されていない駅前。須崎の市街地の外れにあることから、駅の山側には辛うじて住宅街や スーパー もあります。撮影していたら、にゃんこが自ら近づいてきてフレームイン。人寂しいのか、かまってアピールが止まりませんでした。駅前風景を背景にぺろぺろ。かわいい。後ろには大人しめな別の子もいましたが、ばっちりカメラ目線を頂きました。ネコと戯れていたら、あっという間に帰りの列車の時刻に。眺望とはまた別の点で、離れるのが惜しくなった駅でした。