竜田駅 たつた JR常磐線 福島県双葉郡楢葉町(Open in Google Maps) うっすらと見える太平洋の手前には、真新しい家々の屋根に、造成中の土地。竜田駅があるのは、福島県楢葉町。震災後4年以上もの間、全町避難を余儀なくされていました。しかし、2014年には常磐線が営業を再開し、2015年には町への避難指示も解除。駅のホームからでも、町が少しずつ再生し始めているのを感じられました。 上野駅から特急「ひたち」と普通列車で約3時間。昼間の本数は1〜3時間に1本。有人駅。 *記載の情報・写真は一部訪問当時のものです。 訪問:2017年4月 / 更新:2022年2月27日 屋根がなく広々とした竜田駅のホーム。一番海側の線路に竜田駅止まりの列車が到着すると、数十人ばかりが降りていきました。北の富岡駅、仙台方面を望む。2017年4月の訪問当時、竜田駅より先は不通でした。2017年10月に隣の富岡駅まで、2020年3月に全線復旧しています。遠くにうっすらと太平洋の水平線が見えました。海岸までは直線距離で約1.5km。海側の線路しか使わないがゆえに設けられた、駅舎とホームの間の連絡橋(現在は撤去されている可能性があります)。無機質な連絡橋に花が彩りを添えていました。駅舎は津波被害には遭わなかったため、震災以前からの建物が使われています。そのすぐ隣で発車を待つのは、訪問当時の不通区間を含む竜田駅〜原ノ町駅間の代行バス(2017年10月に富岡駅〜原ノ町駅間に変更)。楢葉町の代表駅ではありますが、駅前は意外にも商店より住宅が多い印象でした。大通りからも少し離れています。駅舎のそばから再び海を望む。駅と海岸の間は再開発が進み、新しい家が建ち始めていました。駅のすぐ裏の土地も更地に。竜田駅のホームから海が見えなくなる日も、そう遠くないかもしれません。