田老駅

たろう

宮古市の田老地区は、東日本大震災以前から高さ10mの防潮堤が築かれていたことで有名です。ここ田老駅の高台にあるホームからも、その防潮堤と海が見えます。

しかし、3.11の津波はその防潮堤をも乗り越えました。付近で唯一営業していた食堂を訪れた際、そこで働く地元の方はこう話していました。「海を見るのが怖い。だから早く新しい防潮堤を作ってほしい」。田老には新たに14m台の防潮堤を作る計画が進んでいます。そこには、海が見えることを素直に喜べない現実がありました。

盛岡駅からバスと普通列車を乗り継いで約2時間半。本数は1〜2時間に1本。無人駅。