滝ノ間駅 たきのま JR五能線 秋田県山本郡八峰町(Open in Google Maps) 滝ノ間駅は、集落の外れにある小さな無人駅。ホームに立てば、ぽつぽつと建ち並ぶ家々の向こうに、日本海が見えました。海岸までは、ゆるやかな下り坂。駅前もぽっかりと開けていて、空が広く感じられました。 訪問:2016年3月 / 更新:2021年9月11日 滝ノ間駅には今回、徒歩で訪れました。隣の 八森駅 を訪れた後、歩いて向かうことに。道中には八森漁港が見えました。八森駅から滝ノ間駅まではおよそ2kmで、歩いて30分ほど。五能線は本数が少ないため、次の列車が来る前にひと駅歩いて移動できてしまいます。滝ノ間駅が見えました。3月に訪れたこともあり、駅前の広い空き地にはフキノトウ。八森駅の貼り紙で知りましたが、秋田では「ばっけ」と呼ぶそう。滝ノ間駅には駅舎はなく、駅前に看板もありません。階段を登って振り返れば、広い空き地と日本海。左手の赤い屋根の小屋はトイレです。商店などは見当たりません。屋根のないまっすぐなホームと待合室があるだけの、とてもシンプルな造り。字体がちょっとチャーミングな駅名標。滝ノ間駅は、1963(昭和38)年に地元の負担で建設された請願駅だそう(参考)。海側には集落が広がり、すぐ山側には国道101号が通ります。駅から200m離れた海岸までは緩やかに下っています。これだけ家がありながら、国道を通る車以外に、人の気配がほとんどありません。滝ノ間駅から海のほうへと続く一本道。下っていくと八森漁港にたどり着きます。漁港まで行けば、商店や食堂が並ぶ「はちもり観光市」がありますが、営業は土日のみのようです。八森駅で降りてからおよそ2時間ぶりの列車がやってきました。時刻はまだ朝8時過ぎ。海の見える駅を巡る旅は続きます。