小天橋駅 しょうてんきょう 京都丹後鉄道宮豊線 京都府京丹後市(Open in Google Maps) 日本三景「天橋立」から1時間ほどの場所にある、小天橋駅。海沿いを走る路線の少ない京都府で唯一、ホームから近くに海の見える駅です。湖のように静かな久美浜湾の海面が、家と家の間からちらりと顔を覗かせました。駅の正面に続く突堤も、旅情をかき立ててくれます。 京都駅から特急「はしだて」と普通列車で約3時間。本数は1時間に1本。有人駅。 訪問:2017年6月 / 更新:2017年8月8日 まっすぐなホームが気持ちのよい、小天橋駅。レトロな佇まいの列車が行き交います。ホームの豊岡寄りからは、ちらりと久美浜湾。内湾であり、対岸も見える様子はまるで湖。ちなみに「小天橋」とは、日本海と久美浜湾を分ける砂州のこと。地形が天橋立に似ていること がその名の由来だそうです。ホームの端に取り残されたように置かれた待合室は、1932(昭和7)年のものでした。待合室の窓枠越しに。小天橋の山側には、長閑な田園風景が広がります。「日間の松原」は小天橋にある松原です。奥に見えるのは、国道178号線沿いにある道の駅「SANKAIKAN(サンカイカン)」。小天橋駅からは徒歩約10分です。遠くにある構内踏切まで続く、花の道。駅舎からいざ出ようとすると、正面には一本道。その先には、青い海と小さな突堤が見えました。突堤は憩いの場になっているようです。駅前には茶色で重厚な民家が建ち並びます。切り立った屋根が特徴の、ペンション風だという小天橋駅の駅舎。昼間は有人駅で、観光案内所を兼ねた窓口もあります。ただ、周辺に観光地の風情はほとんどありません。駅前には小さなスーパーもあります。休日ながらも営業していました。突堤に出てみました。対岸は、小天橋海水浴場 や多数の旅館がある、湊宮地区です。駅前を通る 京丹後市営バス湊線 で6分ほどですが、運行は平日限りで、1日3〜4本しかありません。徒歩では3.3km、約40分の道のり。北側では、海岸のすぐそばまで民家が迫るとともに、リゾートホテルとなるはずだった廃墟 が不自然にそびえ立っていました。