清水川駅 しみずがわ 青い森鉄道 青森県東津軽郡平内町(Open in Google Maps) 無人駅ながら、立派な駅舎や跨線橋が残る清水川駅。跨線橋の窓から駅前を見下ろすと、漁港に沿って連なる集落の家々と、陸奥湾が広がりました。海の向こうに見える雄大な山は、対岸の下北半島にある恐山山地。この駅前には、生活感と優美な自然の風景が併存しているようです。 訪問:2017年5月 / 更新:2022年8月20日 2つの立派なホームを持つ清水川駅。東北新幹線の全線開業まではJR東北本線の駅で、古くからの設備が今も残ります。駅舎の脇から、陸奥湾(の一部である野辺地湾)と下北半島の恐山山地が顔を出しました。駅舎の扉越しにもちらりと海。ちなみに、隣の 狩場沢駅 も駅舎の窓越しに海を望めます。清水川駅から海岸まではおよそ200m。その間には大きな集落が広がっていますが、ホームにいても海まで見通せます。よく見ると、集落の家々が一段低い場所に、そのぶん駅が少しだけ高台にあることがわかります。清水川駅の標高は10mほど。対岸に見えるのは下北半島です。山側のホームに出口があったので、いったん出てみました。山側の駅前にはちょっとした空間と、鉄道防雪林と思われるスギ林。林の向こうには小さな集落と小中学校があります。こんどは海側へと渡ります。跨線橋に登ると、窓越しに海のパノラマビュー。狩場沢駅 と同じく、全方位に惜しみなく窓があるのは嬉しい限りです。正面にある窓から、駅前を見下ろしてみました。陸奥湾と対岸の下北半島が視界いっぱいに広がります。ところで、写真左の木立の向こう側、清水川の河口付近はハクチョウの飛来地になっているそう(参考)。この坂を下りた先には、国道4号と清水川漁港があります。海の向こう、遠く40kmほど離れた恐山山地も存在感がありました。広々とした駅前。大きな集落だけあってか、ときおり地元の方や車が行き交っていました。駅から見て海は北東にあるため、昼間は順光で濃い海と空の青を味わえます。見下ろした駅舎。ホームの上屋と一体化しており、立派に見えました。今は無人駅ですが、国鉄時代は有人駅だったようです(参考)。2〜3人が列車を待つ待合室を抜けて駅前へ。駅舎の入口には古めかしい手書きの看板が残っていました。これだけで風情は抜群。駅の正面は畑。高い建物もなく、空が広く感じらられます。周りには住宅こそ多いものの、商店などお店の類は見当たりませんでした。海と空の青は、色とりどりのトタン屋根にも負けないくらい鮮やか。生活感はありながらも、清々しい駅前風景です。