夏に花開くサルスベリの向こうに、海水浴場がちらり。宮崎駅からさらに南へ、普通列車で約1時間半の場所にある大堂津駅。ホームと海の間には立ち並ぶ家々の隙間から、砂浜と渚が見えました。その海水浴場までは徒歩3分。次の列車まで、のんびりと砂浜を歩くのもおすすめです。
大堂津駅
おおどうつ
- 大堂津駅は、日南海岸沿いの小さな街の中にある静かな無人駅。時期は9月。列車を降りると、じりじりと日差しが照りつけました。
- ホームの南端、志布志寄りから海のほうを向くと、民家の庭越しに太平洋がちらり。
- お庭を挟むとはいえ、大堂津海水浴場の砂浜も目と鼻の先。穏やかな波打ち際をホームから目の当たりにできます。
- ホームの北端、宮崎寄りから見えるのは、広々とした大堂津漁港。写真中央右に等間隔で並ぶ奇岩は「七つ岩(ななつばえ)」と呼ばれるもの。
- 大きな上屋とベンチで、夏の日差しを避けてひと休み。
- 志布志方面に向かう普通列車がやってきました。本数は1〜3時間に1本ほど。
- 列車は誰も降ろさずに、さらに南へと出発。
- ホームを出て、山側にある駅舎のほうへ。広々とした構内には、ランタナの花が咲き誇っていました。
- 2016年の訪問当時、年季の入った駅舎と味のある駅名標がありました。ただ、この駅舎は2019年に建て替えられており、残念ながら現在はありません。
- 駅舎の内部には、塞がれた窓口や、掲示物を外した跡など。時の流れを感じさせてくれました。
- 1936(昭和11)年の開業時から使われてきたという駅舎。潮風にさらされて老朽化が進み、2019年に よりコンパクトなもの に建て替えられました。
- 力強い書体の駅名板も味がありました。
- 駅前の小さなロータリーには、なぜか真っ青な人魚像。その背後には、かつて大きなフェニックスの木も立っていたそう(参考)。
- 人通りこそ少ないですが、駅前を国道220号が横切るほか、周辺には商店も点在しており、寂しさはありません。
- 大堂津駅からも見えた大堂津海水浴場には、駅から歩いて3分ほど。屋外ステージもあり、なかなかの規模。南国情緒も全開でした。
- 海水浴シーズンを終え、誰もいない海岸。一人きりの時間を噛みしめるように、穏やかな渚をしばらく見つめてしまいました。