小田駅 おだ JR山陰本線 島根県出雲市(Open in Google Maps) 駅前から、まっすぐ伸びる坂道。その先には、まっ青な日本海。坂道の両脇には、名産のいちじく畑が連なります。それでいて、駅前では子どもたちが楽しそうに遊んでいたり、周辺はお店にも恵まれていたりと、生活感も十分。思わず住んでみたくなる、素敵なロケーションでした。 訪問:2018年11月 / 更新:2020年7月6日 出雲市駅から約20分の小田駅。無人駅ですが、旧多伎町の中心的な駅でした。かつては島式ホームだったようですが、現在の乗り場は片側のみ。瓦屋根の待合室が立派でした。駅の周辺には住宅も多く、ホームから見える日本海はほんのちょっと。これだけだと寂しいのですが…駅舎まで行けば、このオーシャンビュー。出口から海まで、まっすぐ視界が抜けます。海岸までは400mほど離れていますが、小田駅の標高が約20mと高低差があるため、日本海の存在感は十分。2005年に竣工した という真新しい駅舎は窓面も多く、待合室越しにも海が見えます。広々とした待合室。無人駅なので、改札口はなし。1時間に1本程度の普通列車と、1日に2本の快速「アクアライナー」が停まります(2020年7月現在)。駅前には住宅が点在しつつも道が広く、家々の間隔も空いているため、開放感があります。人や車もときたま通りますが、海沿いの国道9号線と比べると、かなり落ち着いています。小田駅の駅舎は、無人駅としては立派。バスの乗務員室や、公衆トイレを兼ね備えています。小田駅を発着するバスは、コミュニティバスの 多伎循環バス と、出雲市駅方面を結ぶ、一畑バスの 小田線。多伎循環バスは、海の見える隣駅、田儀駅 も通ります。一畑バスは1日3本のみ(2020年7月現在)。訪問時にちょうど15:50発の最終バスがやってきましたが、乗客は2人ほどでした。駅前の坂を降りて、国道9号線へ行ってみます。斜面には、多伎町名産のいちじく の畑が連なっていて、実にのどか。海の向こうには、島根半島も見えました。国道まで降りると、一気ににぎやかに。コンビニ、スーパー、ホテル、道の駅が徒歩圏内に立ち並びます。それでいて、振り返れば、駅へと続く閑静な一本道。写真右上の三角屋根の建物は小学校です。ちなみに、小田駅の徒歩圏内には商業施設のみならず、学校、旧役所、図書館、体育館などひと通りの公営施設も揃います。思わず、住みたくなってしまいました。まだ時間があるので、こんどは坂を登って、山のほうへ。小田駅の横のトンネルをくぐると、駅を見下ろす高台に到着。水平線もこの通り。子どもたちが駅前を広場代わりに、のびのびと遊んでいました。西日の差すホームに列車が着くと、何人かのお客さんが下車。すっきりとした景観ながら、生活感のある駅でした。