西岸駅は能登半島の東岸を走る、のと鉄道七尾線の駅です。8月のある晴れた日に訪れました。1両編成の小さなディーゼルカーを降りてまず目に入ったのが、一面に青々と広がる水田でした。その向こう続くのは小高い丘。沿岸らしからぬ情景ですが、田園風景を横目にホームの端まで歩くと、七尾湾がちらりと顔を覗かせました。
古びた木造駅舎をくぐると、駅前には小さな商店と郵便局、何軒かの住宅がありました。長閑ながらも生活感のある、素敵な駅前風景です。
金沢駅から普通列車を乗り継いで約2時間半。本数は1時間に1本程度。無人駅。