西分駅 にしぶん ごめん・なはり線 高知県安芸郡芸西村(Open in Google Maps) ひたすらに続く水平線と白砂青松。西分駅の待合室から見えるのは、建物ひとつない、シンプルでありながら贅沢な眺望です。高架下に4kmにわたって続く「琴ヶ浜」は、「日本の白砂青松100選」にも選ばれた名勝。次の列車が来るまで、美しい砂浜でぼうっと過ごす。そんな楽しみ方もありかもしれません。 *2019/10/24追記:2019年10月に西分駅に訪れた読者の方より、松林が成長して視界を覆っている、という情報を頂きました。訪問の際にはご注意ください。 訪問:2013年3月 / 更新:2019年10月24日 初春の夕方に西分駅で下車。西日に輝く駅名標とともに、西分駅のキャラクター「にしぶんつきこちゃん」が出迎えてくれました。地元高知県出身のやなせたかし氏が手がけたのだそう。高架橋のすぐ下に「日本の白砂青松100選」にも選ばれた琴ヶ浜の松原と砂浜が広がっています。琴ヶ浜の松原は全長およそ4km。西分駅の手前から、2つ先の赤野駅の先まで続いています。しかし、西分駅の正面にはちょうど背の高い松の木がないため、土佐湾をじっくりと眺めることができます。待合室のベンチからもこの通り。ホームから見た山側の光景。3Dの「にしぶんつきこちゃん」が駅前を飛んでいました。西分駅の入口。駅舎も屋根もない、潔い構造です。高架橋をくぐるとすぐ、サイクリングロードがありました。さらに砂浜へと足を踏み入れると、視界いっぱいの水平線が広がりました。砂浜も広々としていますが、遊泳は禁止されています。人の姿もありませんでした。左右を見渡せば、琴ヶ浜の長大さを実感できます。こんどは駅の山側へ。海側とはうって変わって、人の気配がありました。駅と山の間にはのどかな田園地帯が広がっていました。その中を通り抜けるのは、徳島市から室戸岬を経由して高知市へと至る国道55号線。駅前にお店はありませんが、国道に出れば「響屋 」という酒屋さんやホームセンターの「コーナン」があります。駅への道のりは、この看板が目印。駅に戻ると、1時間ぶりの列車が到着。列車はこの先も太平洋を見下ろしながら、まっすぐな高架橋を快走します。