陸奥白浜駅 むつしらはま JR八戸線 青森県八戸市(Open in Google Maps) 八戸線が八戸の市街地を抜け、車窓に太平洋が広がると間もなく、陸奥白浜駅に着きます。高台から浜を見下ろすロケーションにあり、駅舎も屋根すらもない簡素な造りがゆえ、見た目はさながら展望台。待合室でぼうっと海を眺めながら列車を待っていると、おばあちゃん方の軽やかな南部弁が聞こえてきました。 八戸駅から約30分。本数は1〜3時間に1本。無人駅。 訪問:2016年2月 / 更新:2016年4月16日 この日は変わりやすい天気。駅に着くやいなや、吹雪に見舞われました。霞む海を見ながら、待合室でしばらく雪宿り。それほど待たずして晴れてきました。海も次第に青さを取り戻していきます。青空の下、まだ少し雪のちらつくホーム。屋根がないため、一面真っ白でした。駅前から伸びる一本道。お店などはありませんが、坂を登って2分ほどの場所に県道があります。振り返ると、駅の向こうには水平線がありました。陸奥白浜駅一帯の海岸は国の名勝「種差海岸」に指定されており、歩いて散策することもできます。隣の種差海岸駅周辺まで歩けば、珍しい天然芝の浜にも出会えます。駅のすぐ裏には砂浜を見下ろす小さな踏切がありました。そして、踏切を渡った目の前には神社があります。駅に戻り、今度は青い空、青い海を見ながら列車を待ちます。ホームにゆっくりと滑り込んできた八戸行きの列車は、南部弁で陽気に語らうおばあちゃんたちを乗せていきました。