見老津駅 みろづ JR紀勢本線 和歌山県西牟婁郡すさみ町(Open in Google Maps) 窮屈なホームに降り立つと、水平線とともに大小さまざまな岩礁や小島が出迎えてくれました。見老津駅から見えるのは、「枯木灘」と呼ばれる景勝地。変化に富んだ地形はもちろん、岩に砕け散る波しぶき、遠くを行き交う船、小島から釣り糸を垂らす人。ホームにいながら、飽きの来ない景色が楽しめます。 新大阪駅から特急「くろしお」と普通列車で約3〜5時間。昼間の本数は2〜3時間に1本。無人駅。 訪問:2012年9月 / 更新:2018年8月25日 2〜3時間に1本の普通列車で見老津駅に到着。すぐそばに海が見えました。紀伊半島南部のリアス式外観に沿って造られた見老津駅。線路の下には国道42号線が通ります。「見老津」と書いて「みろづ」と読みます。ちなみに、隣の「周参見」駅の読み方は「すさみ」。新宮方面を望む。ホームから見えるのは景勝地の枯木灘。同じ枯木灘を望む駅に 和深駅 がありますが、見老津駅のほうが標高が低く、海により近いロケーションです。狭いホームながら、海を向いたベンチもありました。ホームは2つあり、列車のすれ違いもできる構造です。しかし時刻表を見る限り、すれ違いのために長時間停車する列車はないようです(2018年8月現在、参考)駅舎はホーム端の踏切を越え、スロープを降りた先にあります。明るい色の木造駅舎。少しばかりの南国情緒が漂います。駅舎には海の見える駅名物「駅ノート」もありました。すぐ隣を国道が通るため、駅舎の出入口は国道と平行に設けられています。国道の交通量はそれなりにありました。2015年に 紀勢自動車道 がすさみ町まで開通したため、現在は状況が異なるかもしれません。かつては駅前に 明光バス のバス停もありましたが 、2014年に路線ごと廃止されてしまったようです(参考)。見老津駅は集落からも離れ、近くに商店なども見当たりません。次の列車まで、海を眺めながらしばし待つことにします。