三木里駅 みきさと JR紀勢本線 三重県尾鷲市(Open in Google Maps) 紀伊半島の小さな無人駅、三木里駅。賀田湾の深い入り江と、海沿いの集落を望む高台にあります。列車の時刻が近づくにつれ、お客さんが坂を登り、ぱらぱらと集まってきました。三木里駅や 二木島駅 を含む三重県南部の海沿いは、複雑なリアス式海岸。それぞれの入り江の奥に点在する集落を、紀勢本線が拾い上げるように結んでいます。 名古屋駅から特急「南紀」と普通列車で約4時間。本数は1〜4時間に1本。無人駅。 訪問:2016年8月 / 更新:2017年11月25日 緩いカーブを描く、三木里駅のホーム。三方を山に囲まれ、降りても海の気配はすぐに感じられません。かつてはもう一本ホームがあったようですが、既に線路も撤去され、使われていませんでした。三木里駅の平屋の駅舎。高台の駅前は、広く殺風景。窓口は、熊野古道の描かれたシャッターで閉ざされていました。駅前から見た、三木里の集落と賀田湾。湾に突き出た半島の数々が、地形の険しさを実感させます。集落の中心部や、砂浜の広がる 三木里海水浴場 までは徒歩およそ10分。駅前には 尾鷲市ふれあいバス(ハラソ線、八鬼山線)が通っており、それぞれ隣駅や尾鷲駅とを結んでいます。列車の時刻が近づくと、10人近くのお客さんがやってきました。地方の海の見える駅では、人にまったく出会わないことも多いため、ちょっと安心します。4時間ぶりに、新宮行きの列車がやってきました。雑草の向こうから、入り江が顔を覗かせます。