三河大塚駅 みかわおおつか JR東海道本線 愛知県蒲郡市(Open in Google Maps) 家々と畑に囲まれ、東海道本線の駅としてはとても静かな三河大塚駅。海へと続くなだらかな住宅街の先には、三河湾がちらりと顔を覗かせます。そんな穏やかな景色のアクセントが、海の手前を猛スピードで横切る東海道新幹線。駅から見る新幹線と海のコラボレーションは新鮮でした。 訪問:2022年7月 / 更新:2024年8月30日 豊橋駅から約10分、名古屋から約1時間の場所にある、三河大塚駅。昼間は基本的に30分おきの普通列車のみが停車します。駅の山側には畑や神社、海側には住宅街の広がる閑静な場所にあります。夏空の下、家々の間から三河湾がちらり。そんな静かな景色の中を、東海道新幹線が横切っていきました。海に近いエリアでは、ショートカットのために山側を通ることが多い新幹線。在来線の駅から新幹線と海が同時に見えることは、実はかなり珍しいのです。南西を向くと、観覧車がひょっこり。1kmほど離れたリゾート施設の「ラグーナテンボス」のものです。三河大塚駅は同施設の最寄り駅でもあることから、土日祝日の午前中の一部だけ、名古屋方面から来る新快速が停車します。ホームの階段を降りると、こじんまりとした改札口。2017年には東海道本線では数少ない無人駅となりました。2005年に建てられた新しい駅舎は存在感ある外観。ロータリーの中央にあるのは、開駅30周年記念碑。三河大塚駅はかつて海水浴客のための仮停車場だったものの、地元の請願によって1960(昭和35)年に 常設駅に格上げ されたのだそう。ロータリーには本数は少ないながら、名鉄バスと蒲郡市コミュニティバスのバス停もありました。ラグーナテンボスには 無料シャトルバス もありますが、こちらが発着するのは2つ隣の蒲郡駅。人通りも車通りも東海道本線の駅前としてはかなり少ない印象でした。駅前にはタクシー乗り場も。辺りがプランターの花々で彩られており、地元の方々の愛を感じます。ロータリーの目と鼻の先には、東海道新幹線の線路。想像以上に低いところを通っていました。新幹線の線路の先を越えても、目立った施設は精肉店や居酒屋など地元の小さなお店のみ。終始穏やかな印象の駅でした。