名古屋から知多半島をひたすら南下すること、およそ45分。ふと車窓が開けると、眼前には三河湾が広がりました。河和口駅は愛知県で最も海に近い駅。駅前の国道を渡れば、そこはもうビーチです。辺りにほどよく点在した家々や商店、浜で戯れる親子の姿。都会とも、辺鄙な場所とも一味違う生活感に心地よさを感じながら、ぼうっと海の眺めてしまうのでした。
河和口駅
こうわぐち
- 名古屋から名鉄特急一本で来られる河和口駅。降りると開放的なホームが迎えてくれました。
- 東を向けば、国道247号の向こうに三河湾が見えます。愛知県の中でこの距離感で海を見られる駅は意外と他にありません。
- 三河湾は半田市や碧南市の工業地域に抜ける水道だけあって、いくつもの船がゆっくりと横切っていきました。
- その傍らで、マリンスポーツを楽しむ人も。とても平和です。
- 北東に見えたのは、対岸の碧南市にある「JERA碧南火力発電所」。
- そして、家々と穏やかなビーチ。無機質さと日常の対比が興味深い光景です。
- さっそくホームを降りて外へ。
- 無人駅ですが、自動改札機がありました。もちろんICカードも使えます。
- 河和口駅の駅舎はかなり小ぶり。自転車の停め方がなかなか自由です。なお、駅前には町営の無料巡回バス「自然号(東部コース)」も停まります。
- 駅前でひときわ目立つのが、年季の入ったカッパの像。1956(昭和31)年に海水浴場のシャワー施設として建てられ、今も町内には合わせて親子3体の像が点在しているそうです(参考)。
- ちなみに、河和口駅を見守るこの子は娘の「花ちゃん」だそう。訪問後に塗り替えられたようです(参考)。
- 堤防から見下ろす穏やかなビーチ。実はここ「河和口潮干狩り場」という、れっきとした潮干狩り場。春には良質のアサリが採れるそうです。
- 河和口駅には列車がおよそ20分に1本はやってくるため、時間を気にせずのんびりできてしまうのもよいところ。時間があれば、隣の富貴駅で内海方面に乗り換えて、知多半島対岸にある海の見える駅、上野間駅 に合わせて訪れるのもおすすめです。