児島駅 こじま JR瀬戸大橋線 岡山県倉敷市(Open in Google Maps) 真冬の午前7時。東京からの寝台特急「サンライズ瀬戸」を降りて目に飛び込んだのは、曙色の瀬戸内海に浮かぶ島々の影でした。児島駅は、本州と四国を結ぶ瀬戸大橋線(本四備讃線)にあり、隣の駅はもう四国。本州から来た列車はいよいよ、海面に反射する日差しを受けながら、瀬戸大橋を渡ります。 岡山駅から快速「マリンライナー」で約22分。1時間4〜6本。みどりの窓口のある有人駅。 訪問:2017年1月 / 更新:2018年1月7日 前夜に寝台特急「サンライズ瀬戸」(写真右)で東京を発ち、朝7時前に岡山県の児島駅に到着。1月上旬だったため、まだ日の出前でした。ホームは高架にあり、児島駅前の街並みと、児島観光港の様子が見下ろせます。間もなくして島の陰から、日が昇りました。写真左のきれいな円錐形をした島は、無人島の大槌島。濃淡様々な影が浮かぶさまは、瀬戸内ならではの多島美です。児島駅の南隣はもう、香川県の坂出駅と宇多津駅。そのため、児島駅がJR西日本とJR四国の境界駅にあたり、乗務員さんもここで交代します。特急を含めほぼすべての列車が停まるため、ホームは都会の駅にも見劣りしない、広々とした造り。旧児島市の中心地だったこともあり、駅周辺には商業施設や住宅が立ち並びます。ちなみに、山の上に見える観覧車は「ブラジリアンパーク 鷲羽山ハイランド」のもの。児島は「国産ジーンズ発祥の地」としても有名で、駅の至るところにジーンズがあります。かつて、この地域は 瀬戸内海に浮かぶ島でした が、近世に干拓され、本州と陸続きになったのだそう。そこで栽培されるようになったのが、塩分に強く、ジーンズの原料でもある棉でした。高い天井の改札口ですが、窓口の上をよく見るとジーンズ柄。実は、自動改札機の扉もジーンズ柄 だったりします。そして、駅の西口にも、大量のジーンズが干されています。ただ、外観はいたって普通の高架駅でした。西口のすぐそばには家電量販店がありますが、それ以外に目立った建物はありません。観光地でもある「児島ジーンズストリート」は、ここから歩いて1kmほど。東口も普通の外観。東口は国道430号線に面しており、駅前ながらも郊外型の店舗が目立ちます。駅へと戻ると、お客さんが徐々に増えて始めていました。少しではありますが、ホームの窓越しにも海が見えました。よく見ると、屋内の駅名標もジーンズ柄。「JEANS STATION」という愛称まで記されています。どこまでもジーンズ愛にあふれる駅でした。