風合瀬と書いて「かそせ」と読むこの駅。「風の交差点」がその名の由来のようですが、屋根のない開放的なホームに立つと、日本海の白波と海風が迫ります。周辺には数えるほどの民家だけ。辺りの荒涼とした景色も相まって、最果ての地に訪れたような感覚に包まれました。
風合瀬駅
かそせ
- 風合瀬駅があるのは、弘前駅から普通列車でおよそ2時間の場所。無人駅で、ホームは舗装すらされておらず、屋根もありません。
- ホームの目と鼻の先には、白波の立つ日本海。肌寒い3月の夕暮れ時、海風も容赦なく吹き付けてきます。ちなみに「風合瀬」という地名は「この地域の海上が東西より吹く風の交差点にあたること」だそう(参考)。
- 線路の向こうはすぐに浜。しかし、線路を越えるには500mほど北にあるアンダーパスをくぐる必要があります。
- 風合瀬駅のホームに隣接する形で民家が数軒立ち並んでいましたが、人の姿を見ることはありませんでした。見渡せる範囲で商店などはなし。付近で最も大きな集落までも、1kmほど離れています。
- りんごの駅名標は青森ならでは。
- 風合瀬駅のシンボルとも言えるのが、海に面した小さな待合室。
- 中に入ると、大きな窓からも日本海の水平線。風をしのぎつつ、景色を楽しめます。
- 窓は二面に設けられていて、ちょっとしたパノラマが楽しめます。
- 駅の出口には屋根のついた立派な駐輪場がありましたが、現在は撤去されてしまったようです(参考)。
- 錆びついて放置された自転車も、この情景の中では味になっていました。
- 駅を出て振り返ると、白波の打ち寄せる海岸と、背の高い木もほとんど生えない荒涼とした景色。五能線ならではの最果て感です。