泉沢駅 いずみさわ 道南いさりび鉄道 北海道上磯郡木古内町(Open in Google Maps) 4月、函館駅から南へおよそ1時間。津軽海峡を望む、道南の小さな駅で出迎えてくれたのは、ホーム一面を彩るスイセンたちでした。道南いさりび鉄道の前身である江差線の時代から、地元の方が花を大切に育ててきたのだとか。無数の花たちが潮風に揺れる様子を見ていると、思わず時間も忘れてしまいそうです。 函館駅から約55分。本数は1〜3時間に1本。有人駅。 訪問:2018年4月 / 更新:2018年5月7日 泉沢駅のまっすぐなホーム。海側の木古内方面の乗り場から西を望む。山側のホームは写真奥にあります。海側のホームには、たくさんのスイセンと、少しのチューリップ。4月下旬、まさに満開を迎えていました。昔は 「花の駅長さん」と呼ばれる方が育てていた ようですが、2016年に引退。しかし、今でもこれだけ見事に咲き誇っている様子を見る限り、後任の方が守り続けているようです。お花畑の向こうには、津軽海峡。駅名標が思い切り傾いています。跨線橋に上れば、津軽海峡をさらに広々と見渡せます。駅から海岸までは150mほど。その間に国道228号線が通り、畑や住宅が点在する他、コンビニもあります。海の先に見える陸地は本州ではなく、松前半島の先端です。山側のホームから函館方面を望む。2本の線路に挟まれて、かなり窮屈です。それでも海を向けば、開放的な眺望が広がります。駅舎内の待合室には、ストーブを囲むようにベンチが置かれていました。このときこそ無人でしたが、泉沢駅自体は管理委託駅(有人駅)で、時間帯によっては地元の方が切符を売っています。駅舎は三角屋根が特徴の、こじんまりとした形。駅のすぐ脇には、公園のような広い芝生のスペースがあり、子どもたちがのびのびと走り回っていました。駅の正面から国道までは広くなだらかな坂が続き、その先には海が広がります。坂沿いの桜もちょうど満開でした。国道228号線沿いには、住宅や商店、郵便局が建ち並び、物寂しさはありません。並行する 函館バス(函館〜知内線、快速松前号)の「泉沢駅前」バス停もそばにあり、列車が来ない間にも函館駅方面や近くの駅まで移動可能。この日も、隣の札苅駅までバスで移動することにしました。