糸魚川駅 いといがわ JR北陸新幹線 新潟県糸魚川市(Open in Google Maps) 真新しい北陸新幹線で、東京から2時間。トンネルを抜けて、進行方向右側の車窓に水平線が見えたら、そこは日本海に臨む糸魚川の街。糸魚川駅のホームに降り立てば、ぎゅっと並んだ建物たちと、広々とした日本海の対比をいつまでも眺めていられます。そして、振り返った先には思わぬ収穫。雄大な北アルプスの山並みがありました。 訪問:2017年4月 / 更新:2021年10月3日 2015年3月に開業した北陸新幹線の糸魚川駅。東京からは2時間強、富山からは26分です。2本のホームが向かい合う、ごく普通の新幹線の駅、という印象です。ただ、北を向くと、窓から日本海がこんにちは。ちなみに、隣の黒部宇奈月温泉駅からも海は見えますが、糸魚川駅のほうがより間近に見えます。海側の上りホームにある待合室からも、この通り。糸魚川市街の先に、日本海の水平線。糸魚川駅から海岸までは、400mほどしかありません。足元には在来線(えちごトキめき鉄道日本海ひすいライン、JR大糸線)のホームもありますが、オーシャンビューは新幹線ホームの特権。建物の密集した街並みと、島ひとつ見えない一面の日本海のギャップが新鮮です。新幹線のホームは長いので、東京寄りと金沢寄りでは景色も変わります。こちらは東京寄りからの眺め。一方、金沢寄りからの眺め。以前は木造のレトロな建物が並んでいましたが、2016年12月の大火 により、多くが更地になってしまっていました。大火前、2012年の本町通りの様子。ちょうどひとつ上の写真で見えている範囲と重なります。浦本駅 の取材後にたまたま訪れていました。写真右の「そば処 泉家」(再建して現在も営業中)で美味しいそばを頂いたのを覚えています。(2012年8月)本町通りには当時、1934(昭和9)年に建てられたという「平安堂旅館」もありました(参考)。(2012年8月)こんどは駅から山側に目を移します。すると、冠雪した北アルプスの山々が見えました。海とは反対側の、アルプス口(南口)の様子。住宅街の向こうに見える稜線が雄大です。コンコースからもこの通り。糸魚川駅は、海と合わせて、立派な山の見える駅でもありました。最後に、改札を抜けて駅の外へ。新幹線開業とともに整備された、アルプス口(南口)の駅舎。写真左のレンガの門は、かつて糸魚川駅に存在した レンガ車庫 の一部だそう。こちらが、海や市街地にに近い日本海口(北口)。駅前には多くの店が立ち並び、海のほうまでアーケード街が続きます。アーケードの垂れ幕には「がんばろう糸魚川」の文字。美しい日本海とアルプスに囲まれた糸魚川の街に、少しでも活気が戻ることを願ってやみません。