伊比井駅 いびい JR日南線 宮崎県日南市(Open in Google Maps) 三方を山に囲まれた集落の向こうには、青い太平洋がひたすらに続きます。ここ伊比井駅があるのは、日本でも平均気温が3番目に高い宮崎県。駅の所々に生えたシュロの木が南国情緒を漂わす一方、色褪せたパステルカラーの駅舎も存在感があり、独特の雰囲気を感じました。ちなみにこの駅、CMのロケでも何度か使われたことがあるそうです。 宮崎駅から普通列車で約50分。本数は1〜2時間に1本。無人駅。 訪問:2016年9月 / 更新:2016年10月9日 海からは奥まった場所にある伊比井駅。少しだけ高台にあり、伊比井の集落の向こうに太平洋が見えます。背の低い、シュロと思わしき木がちょっとシュール。ベンチからもこの通り。列車を待ちながら、ちょっとだけ見える海を楽しむこともできます。ホームから、北の宮崎方面を望む。南の志布志方面を向くと、平屋の古びた駅舎が見えます。1〜2両の列車しか来ないのに、ホームはその長さを明らかに持て余しています。南国情緒と郷愁が同時に感じられる、不思議な空間。駅舎の屋根の木は、朽ち始めていました。無人駅なので、人の気配はありません。駅舎を出たすぐ目の前は階段です。国道220号線を挟んだ向こうに、志布志の集落が広がっています。駅舎の薄いピンク色は色褪せた上にくすんでおり、年季を感じさせます。駅前の国道には車こそ通るものの、人とすれ違うことはありませんでした。ちなみに、国道220号線には宮崎交通のバスも通っており、日南線でなくともバスで宮崎の市街地に出ることができます。