順光の東京湾を望む、堀ノ内駅。ホームから家々の屋根越しに、鮮やかな青とその上に浮かぶあまたの船を見ることができます。京急の2つの路線が合流し、快特列車も停まる要衝でありながら、周囲は住宅や緑に囲まれた立地。駅前も驚くほどに穏やかです。絶えず行き交う列車と、のんびりとした空気感のギャップが魅力的な駅でした。
堀ノ内駅
ほりのうち
- 品川駅から京急の快特で1時間弱。横須賀中央駅のビル街を抜け、海沿いの住宅地を見下ろすように走ると間もなく、堀ノ内駅に到着します。
- 降りた列車を見送ると、家々の屋根越しに東京湾が見えました。三浦海岸駅 など、東京湾を望む京急の駅は他にもありますが、堀ノ内駅は海を北に望むのが特徴。おかげで日中は順光になり、海の青がいっそう爽快に映ります。
- ホーム越しに海を見るべく、階段で線路をくぐって山側のホームへ。 視界がより開ける浦賀・三崎口寄りがおすすめです。
- さすがは東京湾。貨物船からヨットまで、大小さまざまな船が途切れることなく行き交います。
- 間もなく、浦賀行きの赤い列車が到着。
- 窓が東京湾の風景を切り取ります。
- 振り返れば、南には緑に囲まれた住宅街。海と緑のどちらにも近い、のんびりとした立地です。
- ただ、堀ノ内駅は浦賀へと向かう本線と、久里浜・三崎口方面へと向かう久里浜線の分岐駅。列車の来ない時間こそ静かですが、数分も経てば列車が目の前を横切っていきます。
- せっかくなので改札を抜けて、駅の外にも出てみます。
- 実にこじんまりとした駅前。コンビニや精肉店など、小さなお店が数える程度あるだけで、快特停車駅とは思えない穴場感があります。なお、海岸までは直線距離で500m、歩いて10分ほどです。
- 2017年に改築されたという駅舎もコンパクト。周囲の建物もせいぜい3階建てで、空が広く感じられました。
- 思えば、こうして駅から海まで見通せたのも、周囲に高い建物が少ないおかげ。便利なのに、のんびりとした堀ノ内駅。日常的にこんな駅を使えたら素敵だろうなと、ふと感じたのでした。