肥前七浦駅 ひぜんななうら JR長崎本線 佐賀県鹿島市(Open in Google Maps) 博多から長崎への道中にある小さな無人駅、肥前七浦駅。戦前に建てられた木造駅舎が今も残り、至る所からレトロな雰囲気を醸し出します。その駅舎の見つめる先には、うっすらと広がる有明海。ここで毎年初夏に開かれるのが、干潟の大運動会「鹿島ガタリンピック」。普段は静かな肥前七浦駅ですが、当日は臨時で特急も停まり、大いに賑わうそうです。 九州新幹線新鳥栖駅から普通列車で約1時間20分。本数は1時間に2本〜4時間に1本。無人駅。 訪問:2016年11月 / 更新:2017年7月9日 集落に囲まれた肥前七浦駅。左に見えるのは、開業当初から残る1934(昭和9)年築の木造駅舎。跨線橋から駅の東側を向けば、ちょっと遠くに有明海。ホームからはあまり見えません。海苔の養殖に使うと思わしき竹がびっしり。小さな船も数多く行き交います。手前の道路は国道207号線。一方、駅の西側には、長閑な田園風景が広がります。屋根のないまっすぐなホームが2本。博多と長崎を結ぶ特急「かもめ」の通り道、長崎本線にありますが、昼間は次の列車まで4時間以上待つことも。駅舎の中は、年季を感じさせつつも綺麗。かつての駅事務室も開放されており、広々としています。木製のケーブルドラムのテーブルも調和していました。駅事務室だった場所には、ベンチとテーブルが置かれ、菊の花が彩りを添えます。改札口には、今は誰もいません。入口でも菊の花がお出迎え。駅前の一本道を150mほど進むと、国道207号線と有明海に行き着きます。外観は塗装されることもなく、木の質感がそのまま。肥前七浦駅から伸びる道は、実は佐賀県の県道(230号線)。道沿いには畳屋さんのほかに、目立った商店などはありません。国道207号線から見た有明海。このとき潮は満ちていましたが、潮が引けば一面の干潟になります。写真中央の施設は、駅から徒歩10分ほどの場所にある「道の駅 鹿島」。直売所があるのはもちろん、干潟体験も可能。初夏に開かれるガタリンピックの会場もここです。肥前七浦駅そばにある音成バス停。肥前鹿島〜肥前大浦駅間には 祐徳バス の太良線が並行しており、昼間なら列車とバスを組み合わせて訪れるのが便利です。