広く入り組んだ有明海の中でも、奥のほうに位置する肥前飯田駅。田畑や住宅に囲まれていますが、ちょっとした高低差によって、ホームからは有明海を望めます。駅の山側には線路のカーブに沿って桜並木があり、春にはひそかな桜の名所に様変わりするようです。
肥前飯田駅
ひぜんいいだ
- 肥前飯田駅はカーブしたホームが特徴。屋根はほとんど泣く開放的です。隣の 肥前七浦駅 も海の見える駅です。
- 写真右の海側には住宅や田畑が広がっています。写真左の山側に並ぶのは桜並木。訪れたのは11月だったので葉っぱもありませんが、春はピンク色に彩られます(参考)。
- ホームの標高はおよそ9mと決して高くはありませんが、海岸にかけてなだらかな斜面になっており、ところどころ有明海が見えます。
- 山側に見えるのは、住宅街と雄大な多良岳。多良岳を越えた先には、長崎県の 千綿駅 や大村湾があります。
- ホームの真ん中にポツリとある待合室。ドアはなく、風通しが良さそうです。
- 肥前飯田駅に停まるのは普通列車のみ。昼間は3〜4時間空くこともあります。肥前鹿島〜肥前大浦駅間には 祐徳バス の太良線が並行しているため、時間帯によって使い分けもできそう。駅前の国道を西に150mほど歩くと「飯田」バス停があります。
- 長崎本線は電化されており、レトロな雰囲気には似つかわしくない近未来的な電車が静かにやってきます。
- 停まる列車は数少ないですが、博多と長崎を結ぶ特急「かもめ」はそれなりの頻度で通過していきます。
- ホームからは地下道をくぐり、海側の駅前へ。入口に駅舎はなく、ただ地下道への穴があります。
- 肥前飯田駅の地下道は山側にも抜けていたため、今度は山側の入口へ。出るやいなや水路と桜の木が出迎えてくれました。
- 桜こそ咲いていませんでしたが、斜面には秋の花でもあるハナカタバミ(花酢漿草)が咲き誇っていました。
- 駅前には運動場と思わしき空き地が。近くを流れる飯田川の広い谷にあるためか、山の麓ながら、平らな土地が続いていました。