東園駅 ひがしその JR長崎本線 長崎県諫早市(Open in Google Maps) 切通しにある小さなホームに降り立ち、出口とは反対に歩いて行くと、急に視界が広がります。目の前に見えるのは大村湾、そしてかつて存在した、海にせり出すホームの跡です。今見える海や対岸の山並みも十分美しいですが、もしここにホームがあればと、つい思いを巡らせてしまうのでした。 長崎駅から約30分、長崎空港から大村駅経由で約1時間。本数は1時間に1本程度。無人駅。 訪問:2016年2月 / 更新:2016年5月29日 こじんまりとした東園駅のホーム。切通しの中にあり、ここから海が見えるとはとても思えません。しかし、ホームの諫早寄りの先端まで行くと、大村湾が顔を出します。草こそ多いですが、穏やかな海が目の前です。ホームの途切れた先に、何やら海に出っ張った用地が。実は、2000年までは東園駅のホームはこの場所にあり、山側とは地下道で結ばれていたそうです。さぞ、広い眺望だったことでしょう。振り返ると、やはり海の見える駅には見えません。大村湾の海岸線の険しさが感じられます。駅の外に出ると、ホームがそのまま細い道になっています。駅の存在がわかりづらいためか、駅とその脇の駐輪場、それぞれの方向を示す看板がありました。駅前風景はのどかな住宅街。駅前からも海が見えました。海を見るには、ホームからよりも駅前からの方が向いているようです。駅の周りには、海へと続く踏切。そして、駅と海を見下ろせる高台があります。高台の後ろには梅林が広がり、梅の花が咲き誇っていました。東園駅を発った後、長崎方面に向かう車窓。隣の大草駅との間は、海岸線を沿うように列車が走り、車窓の間近に海が迫ります。