階上駅は、三陸海岸を北上して青森県で最初に出会う駅。階上町の玄関口らしく、山側の駅前には商店が立ち並ぶ一方、振り向けば太平洋の水平線が迎えてくれます。少しずつ冬の終わりが近づく2月、広い夕暮れ空の下、北へと走り去る列車の姿が印象的でした。
階上駅
はしかみ
- 2月中旬の夕暮れ時、列車を降り立つと、足元には残雪。駅前にはバスやタクシーが待っており、町の玄関口らしい光景がありました。
- ただ、ホームの八戸寄りまで行けば、太平洋の開放的な眺望が迎えてくれます。水平線を眺めていると…
- 久慈行きの対向列車が到着。本数のかなり少ない八戸線ですが、多くの列車が階上駅で交換を行います。
- 広い広い空の下、乗ってきた八戸行きの列車も発車。
- 人のいなくなったホームで眺める大海原。この日の波はとても穏やかでした。
- 構内踏切を渡り、海側のホームにも行ってみます。
- さらに視界が広がり、海岸の巨岩もちらりと顔を覗かせました。海岸までは直線距離で約200m。歩いていく場合は、駅前から踏切を渡って600mほどの道のりです。
- 駅舎とは別に、海側のホームにも待合室があります。
- 待合室の窓からも、少しばかりの水平線。
- 小さな駅舎を通り抜けて駅の外へ。無人駅のため駅舎も小さく、隣接するトイレのほうが目立つほど。こう見ると、駅前から海にかけてゆるやかに下っているのがわかります。
- そしてなぜか、駅前には鉄道の腕木式信号機。案内板によると、ここ階上駅で2005年まで使われていたものだそうです。腕木式信号機がJRで最後まで使われていたのが八戸線 なのだとか。
- 駅前通りにはいくつもの商店が連なり、静かながらも街の様相。オレンジと緑の電灯に旅情が掻き立てられました(現在は撤去されています)。
- 次の列車まで約1時間。時間もあるので、レトロな通りに吸い込まれるように、隣の大蛇駅へと歩いて向かうことにしました。