透き通るような青をたたえた「枯木灘」の海と、荒々しい岩肌の対比。夏空の下、砕け散る白波が目にまぶしく映りました。しかし、視線を移せばうって変わって、長く伸びる水平線も。紀伊半島のほぼ最南端にある江住駅の正面には、リアス式海岸と太平洋が織りなす、海のさまざまな表情がありました。
江住駅
えすみ
- 紀伊半島のほぼ最南端。8月、マリンブルーの列車で江住駅に降り立つと、車両の色にも負けない海と空の青色に迎えられました。
- 正面に見えるのは太平洋。この一体の海岸線は「枯木灘」と呼ばれる景勝地にあたり、吉野熊野国立公園にも指定されています。
- 海が見えるのは、家と家の間、空き地の向こう側。駅の標高が少し高いこともあって、やや海を見下ろす形になります。
- 海の表情はさまざまで、波が砕け散る岩礁と、リアス式海岸の険しい海岸線もあれば…
- 海の見えるローソン改め、穏やかな水平線も。
- そんなぜいたくな景色をホームのベンチで味わえます。屋根があるのもありがたし。
- ただ、両側を線路に挟まれた島式のホームは、なかなかの狭さ。
- 特急「くろしお」が通過すると、ちょっとスリリングです。
- 暑いのでホームに滞在するのものほどほどにして、構内踏切を渡り、駅舎へと向かいます。
- 天井の高い木造駅舎の中は涼しげ。立派なベンチも置かれていました。現在は無人駅ですが、窓口だった場所には板が貼られ、地元の方々による俳句が掲げられていました。
- 外から見た江住駅の駅舎。1938(昭和13)年の開業当時からのもの だそうです。背後には山しか見えませんが、東側を中心に集落が広がっています。
- 江住駅から1分ほど歩いて、国道42号を渡れば、足元から広がる青い海に出会えます。
- ごつごつした岩肌と、吸い込まれそうなほど透き通った海面との対比が印象的でした。