大山口駅 だいせんぐち JR山陰本線 鳥取県西伯郡大山町(Open in Google Maps) 中国地方の最高峰、大山(だいせん)。「伯耆富士」とも呼ばれるその美しく緩やかな裾野の先に、大山口駅があります。季節は秋。駅から海までひたすら続く、パッチワークのような色鮮やかな畑。そして、潮風に吹かれてゆっくりと回る風車。他ではなかなか見られない、日本海の穏やかな景色に出会えました。 米子駅から普通列車で約20分。休日の日中の本数は2時間に1本〜1時間に2本。無人駅。 訪問:2016年10月 / 更新:2018年10月28日 鳥取駅と米子駅を結ぶ朱色のディーゼルカーで、大山口駅へ。列車を降りると、遠くながらもはっきりと、日本海の美保湾が見えました。対岸は島根県の東端にあたる島根半島です。列車が去ると、屋根も架線もない開放的な景色が広がります。海岸まではおよそ1.4km。距離がありながら遮るものがなく、裾野の高低差もあって視界は良好です。季節は秋。緑から茶色まで、パッチワークのように色鮮やかな畑が印象的でした。風車もよいアクセントです。東の鳥取方面を向くと、見通しの良い直線がひたすら続いていました。西の米子方面は南向きの緩やかなカーブ。駅舎と跨線橋の近くには、屋根がついており…海側のホームの窓が、延々と続く青や緑を絶妙に切り取ります。窓の向こうに見えるのは、同じ日本海でも、餘部駅 や 鎧駅 のダイナミックさとは一味違った、のどかな情景です。ホームを出て駅の外へ。重みを感じる駅名板とともに、海がちらりと見えました。大山口駅の駅舎。駅前からは登山口のある大山寺行きのバス(大山町内路線)が出ています(時刻表)。所要時間は30分。駅の正面から伸びる県道158号線。このまま道なりに進むと、大山の登山口に行き着きます。大山口駅から見えた、標高1,729mの大山の頂。森林限界を超えた山頂は見晴らしが良く、日本海の大パノラマが楽しめます(Google ストリートビュー)。片道4時間半はかかる そうなので、健脚なうちに訪れてみたいものです。