梅津寺駅 ばいしんじ 伊予鉄道高浜線 愛媛県松山市(Open in Google Maps) 梅津寺駅は、瀬戸内海に一番近い駅。松山の中心街から18分の場所にありながら、ホームのすぐ隣には爽やかな青の瀬戸内海が広がります。のびのびとした空気に包まれながら、白いベンチでぼうっと船を眺めるだけでも至福のひととき。その上、海の見える踏切や、海水浴場だった砂浜など、駅のそばにも絵になる非日常の風景がありました。 訪問:2007年8月、2017年2月 / 更新:2022年4月29日 松山市の郊外にある、梅津寺駅。中心街にあるターミナル、松山市駅から18分の距離ですが、降り立つ人はまばら。のんびりとした風情が迎えてくれました。(2017年2月)ホームの隣が瀬戸内海で、駅の周辺にも視界を遮るものがないため、開放感は抜群。(2017年2月)ホームの屋根や柵、ベンチはすべて白く明るいトーンで、後ろの海と相まって爽やかです。(2017年2月)鳥も羽を休めたくなるロケーション。背後の突堤では、気ままに釣りをする人の姿も。(2017年2月)梅津寺駅のホームは、1991(平成3)年に放送されたドラマ「東京ラブストーリー」の最終回に登場したことでも有名。主人公のリカがホームにハンカチを結んだことにちなみ、今でも訪れてはハンカチを結ぶ人もいるようです。(2017年2月)伊予鉄道の列車は、空と海に映えるオレンジ色。ちなみに、写真の車両はかつて京王井の頭線を走っていたものです。(2017年2月)車窓越しに、あまたの船。高浜線の列車はほぼ終日15分おきにやって来る上、瀬戸内海にも絶え間なく船が行き交います。さらには、ときおり松山空港へと降り立つ飛行機も見えるため、眺めていて飽きません。(2017年2月)梅津寺駅には2つのホームがありますが、それぞれを結ぶのがこの構内踏切。海の見える踏切、絵になります。(2017年2月)改札口を抜けて駅の外へ。振り返れば、またしても海。実は有人駅なのですが、そうは思えないほどのんびりとした風情です。なお、ICカード用の改札機がありますが、これは「ICい~カード」というエリア限定のカード専用。ICOCAやSuicaは使えません。(2017年2月)梅津寺駅は、駅舎も爽やかな色合い。中には待合室もあります。(2017年2月)そして隣にはもうひとつ、海の見える踏切。(2017年2月)梅津寺駅を横目に踏切を渡ると…(2017年2月)目の前に砂浜が広がりました。かつては梅津寺海水浴場でしたが、2009(平成21)年に休止されてしまったようです。正面の島は、瀬戸内海に浮かぶ 興居島(ごごしま)。隣の高浜駅前からフェリーで渡れます。(2017年2月)海水浴場があった頃には、ここに海の家も並んでいました。(2007年8月)こうして見ると、梅津寺駅のホームは海のすぐ隣。瀬戸内海を望むあまたの駅の中でも、最も海の近くにあります。ちなみに、ホームの隣に海のある駅は日本でも数えるほどしかありません(他には、大三東駅、池の浦シーサイド駅(廃止)、青海川駅、海芝浦駅、新芝浦駅、北舟岡駅)。(2017年2月)駅前に戻ります。2017年の訪問時、駅前の一等地は空き地でしたが、2019年にミカンの加工場やカフェのある複合施設「みきゃんパーク梅津寺」がオープンしました。(2017年2月)梅津寺駅前のもうひとつのランドマークが 梅津寺公園。入場は有料、営業も土日祝日のみですが、梅や桜といった花々、夏目漱石の小説『坊っちゃん』にも登場した明治時代の機関車が見られます。(2017年2月)梅津寺公園はかつて2009(平成21)年までは「梅津寺パーク」という遊園地でした。(2007年8月)2007(平成19)年にフェリーから撮影した梅津寺パーク。海のそばのジェットコースターは、さぞ眺めが良かったでしょう。(2007年8月)ところで、司馬遼太郎の小説『坂の上の雲』の主人公である正岡子規、秋山好古・真之の3人はみな松山生まれ。梅津寺駅の周辺にはゆかりの地も点在しています。最後にそのひとつ、秋山好古の像へと歩いてみました。(2017年2月)山と海の間に、のんびりとした郊外の町並みが広がります。(2017年2月) 四国だけあって、お遍路さんの姿もありました。ちなみに、すぐそばに「梅津寺」というお寺はありますが、四国八十八ヶ所の札所ではありません。(2017年2月)秋山好古像が見下ろす、梅津寺駅。駅から海を眺めるのはもちろん、周りを気ままに歩くのも楽しい駅でした。(2017年2月)