熱海駅 あたみ 東海道新幹線 静岡県熱海市(Open in Google Maps) 日本有数の温泉地、熱海。その玄関口からも実は海が見えます。新幹線を降りた目線の先には、相模灘の青。角度を変えれば、伊豆半島の海岸線。歳を重ねた温泉街の風情と相まって、旅気分が高まります。 訪問:2016年5月 / 更新:2021年10月9日 東京駅から「こだま」に揺られて40分ちょっと。ゴールデンウィーク後半の朝に訪問。スーツケースを引いた家族連れのお客さんが多く降りていきました。停車するのは1時間に2本の「こだま」が中心。列車が去ると、人の姿はまばらになりました。下りホームの窓の外には、熱海の市街地。そして相模灘がちらりと見えました。駅前には、昭和の香り漂う「熱海第一ビル」と、建設中のタワーマンション。昔と今、それぞれの勢いを感じます。手前は東海道本線、伊東線が発着する在来線ホームです。景色を眺めている間にも「のぞみ」「ひかり」がひっきりなしに通過していきます。ちなみに、東海道新幹線の熱海駅は日本で初めてホームドアが設置された駅だそう(参考)。名古屋寄りまで歩くと、さらに視界が開けました。伊豆半島の険しい海岸線もこの通り。高速で通過するのがもったいない景色です。見えている海岸はちょうど、網代から伊東にかけてのエリア。熱海駅自体が標高およそ70mという高台に、なおかつ新幹線ホームはさらに高い場所にあるため、遠くまで見通せます。こんどは反対の上りホームへ。ホーム越しに見る海にも趣があります。足元のすき間から、地上にある在来線ホームがこんにちは。海を見通す眺望は、高架にある新幹線ホームの特権です。窓からは 熱海城 も見えました。駅からプチ熱海観光。最後に、コンコースに下りて駅の外へ。新幹線の駅構内は、列車が来ない間はいたって静かでした。打って変わって、駅前はかなりのにぎわい。温泉地だけあって、駅前広場には足湯もあります。訪問当時は工事中でしたが、2016年11月には駅ビル「ラスカ熱海」も開業しました。宿の送迎バスがいるのも、熱海らしい光景です。熱海駅から海岸まで、寄り道せずに歩けば10分ほど。ただ、道のりには土産物屋や風情ある建物も数多く、もっと時間が必要そうです。