冬の青森駅に降り立ち、人波に乗って改札へと続く跨線橋へ。明かりの差しこむ窓の外をふと見れば、青空にそびえ立つ青森ベイブリッジと、その足元に顔をのぞかす青森湾が迎えてくれました。真っ白な雪と青色との対比に見惚れていると、周りにも写真を撮る、何人もの観光客の姿。本州最北の玄関口の情景は、多くの人々を魅了するようです。
青森駅
あおもり
- 本州最北の大ターミナル、青森駅。6つあるホームの大半に列車がぴたりと並んで発車を待つ姿は壮観です。(2025年2月)
- 訪れたのは2月。線路やホームの屋根には分厚い雪が積もっていました。(2025年2月)
- 階段を上がった先にある真新しい跨線橋はガラス張り。雪の絨毯に反射する淡い太陽光が屋内を照らします。(2025年2月)
- そしてガラスの向こうには、青森ベイブリッジと青森港。雪に覆われた地面と青い海・空とのコントラストに思わず目を奪われました。(2025年2月)
- 印象的だったのは、列車を降りて通路を通る多くの観光客が日本人・外国人を問わず、窓の外をじっくり眺めたり、写真を撮ったりする姿。雪と海の情景はきっと、海外の方も心を動かされるのでしょう。(2025年2月)
- 夏泊半島と反対の方角にもうっすらと海。こちらは水平線が見えました。(2025年2月)
- ちなみに、2021年に駅舎が改築されるまでの古い跨線橋からも、小さな窓から海が見えていました。(2012年11月)
- 再びホームに降りてきました。真っすぐなホームは全長約300mあり、先が見えないほど。1〜2両編成の短距離列車が中心の現在は、明らかに持て余す長さです。(2025年2月)
- 秋田駅を結ぶ特急「つがる」や、写真の快速「リゾートしらかみ」もたまに発着しますが、それでもせいぜい4両編成。(2025年2月)
- しかし、かつては上野発の寝台特急「あけぼの」など、長大編成の列車が多く発着し、大いに賑わっていました。(2012年11月)
- そのホームの先端を目指します。線路の先に海が見えてきました。(2025年2月)
- さっきは少し遠くに見えた青森ベイブリッジの下をくぐります。(2025年2月)
- 3分ほど歩いて、ようやくホームの先端に到着。そこにあったのは完全に塞がれた跨線橋でした。これは北海道・函館への連絡船のりばに伸びていた通路。1988(昭和63)年に青函トンネルにその役目を譲りましたが、当時活躍していた「八甲田丸」(写真右奥)が博物館として係留されています。(2025年2月)
- ちなみに、5・6番線のホームを以前訪れた際には「連絡船」の表記も残っていました。(2012年11月)
- 青森駅の北に広がるのは海ばかり。線路も今は途切れていますが、青函連絡船があった頃には貨車をそのまま船に積み込めるよう、船の入口まで続いていました。(2025年2月)
- 線路のはるか彼方に見えたのは、夏泊半島の先端。天気がよければ奥の下北半島まで見えますが、いずれも青森県です。北海道こそ見えませんが、人々がここから北海道を目指していた過去の時代に思いを馳せてしまいます。(2025年2月)
- 最後に青森駅の駅前。2024年には駅ビルも新しく開業し、どんどん昔の姿から変わっていきます。(2025年2月)
- なお、駅名板はひらがなで「あおもり駅」の表記。もちろん正式名称は「青森駅」です。(2025年2月)
- 実はこちら、旧駅舎から受け継いだ表記。実際に、地元の方などからの要望もあった そう。駅の最も目立つ顔に往時の面影を残すという粋な計らいに、思いがけず感動を覚えました。(2012年11月)