北浜駅

きたはま

オホーツク海に面する北浜駅は、日本でも珍しい「流氷の見える駅」です。3月のある晴れた日、流氷が見られそうな日を狙って訪れてみました。網走から列車で約20分。ホームに降りると、氷で真っ白になったオホーツク海が視界いっぱいに広がりました。雪掻きをしていた作業員の方曰く、「初めて来て流氷を見られるのは運がいい」そう。さらに運良く、キツネにも出会いました。

気温は氷点下3度。手袋をせずに10分も外にいると手が痛くなる寒さです。待合室に入ると、壁や天井には名刺や切符がびっしり。中国映画のロケにも使われたためか、外国語の張り紙もありました。無人駅ではありますが、待合室の隣には喫茶店が、駅舎の隣には展望台が併設されています。列車の来ない間にも、駅前に車を停めて展望台を訪れる人もいました。乗客は少なかれど人々に愛される駅に、ふと心温まるのでした。

網走駅から普通列車で約20分。本数は2〜3時間に1本。無人駅。